■沖縄県産のカボチャ
今回のカボチャは久米島赤土の会からお届けします。那覇から西に
約100kmの洋上に浮かぶ自然豊かな久米島。畑の土壌は肥沃で、
いろいろな野菜を栽培できます。過去に沖縄でもお米の減反政策が
適応されました。代わりにサトウキビが導入されましたが、
米の獲れる豊かな水田が広がる頃は島の中だけで自給できると云われていたそうです。
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赤土の会は23戸の農家の集まり
赤土の会ではカボチャ、ジャガイモ、島らっきょうなどを栽培して
協同作業で出荷しています。農業機械は、使用時期が短くても、
人力の数十倍も働くので重宝しますが、価格が高いので個人所有は負担になります。
会では、耕運機を持つ農家が耕してあげたり、貸し出したりしています。
また、ジャガイモ選別機械を会で購入し、メンバーで順番を決めて使用しています。
そのことで、作業の効率が良くなり、品質のバラツキも少なくなりました。
■沖縄カボチャの旬は3月
県産カボチャは2月~3月に収穫され3~4月が最も美味しい旬の頃を迎えます。
種植えは昨年の10月。葉やツルを大きく育てるのが栽培のコツ。
花受粉してから55~60日頃に収穫します。収穫後の最も大事な管理として、
カボチャを10~20日間は涼しい所で「風乾熟成」させます。
カボチャの美味しさが増し、日持のいいカボチャに仕上げます。
出荷時期の判断は農家自身が食べて決めています。
【カボチャの栽培指導は大城春清さんが、4年をかけて丁寧に伝授してきました。】
■栽培のコツ
生産者山里茂さんの美味しいカボチャは島でもトップクラス。
「美味しいさの秘密は何んですか」と訊ねると「一日に何度も畑に足を運ぶこと」。
技術的勉強も然ることながら「一番大事なのは愛情をもって育てること」だと言います。
土作りはもちろん、摘果や摘芯や受粉作業などは時季が来ると
日々の欠かせない作業が目白押しです。
「手間がかかるほど、愛情が湧いてくる」といいます。
【山里茂さんはかぼちゃ作りの名人。】
■品種は「ほっとけ栗たん」
栗系のカボチャ本来の甘味を感じるにはてんぷらがお勧め。
すり潰したマッシュサラダや、短冊やコロコロサイズに切って
コンソメ味のスープも素朴な味わいでいけますよ。