2013年04月04日

沖縄県産のじゃがいも

■沖縄県産のじゃがいも 
今週お届けのジャガイモは、おなじみの久米島赤土の会の新ジャガです。

沖縄県産のじゃがいも

9月下旬ごろに畑を耕しながら牛ふん堆肥や有機肥料を散布します。
約1ヵ月後の10月下旬には北海道からの種芋を畑に植え付けます。
北海道?と思われるかもしれません。ジャガイモの場合は
品種改良を重ねているので種芋を購入して栽培します。
自家採種した芋を育てても、先祖返りで、品質や収穫量に
バラツキが出てくるのです。北海道が種芋産地として有名です。

■ジャガイモの品種は「ニシユタカ」。
 長崎の農業試験場で品種改良し育てられました。黄色くネットリとした肉質で、
味噌汁の具や煮物にしても煮崩れしずらいのが特徴です。
「ニシユタカ」は、北海道などが名産の「男爵」とは違い、
南西地方で多く栽培されています。
久米島の赤土混じりの土壌とは相性が良く、病害虫の発生も
ほとんどありません。久米島の土壌の豊かさが、ジャガイモの恵みを支えています。
沖縄県産のじゃがいも

■ジャガイモは雨が苦手。
 今週に入って雨の日が多く、週初めの日曜の朝は
ものすごい大雨でした。「バケツをひっくり返したような大雨」で
その豪雨で目が覚めるほどでした。
実は、ジャガイモは雨が苦手。長雨になると畑がぬかるみ、
ジャガイモが病気で腐ったり、品質が悪くなってしまいます。

沖縄県産のじゃがいも
■例えば・・・ 本島南部の土壌はジャガルやクチャと呼ばれる
黒くて粘土質の強い土壌の場合は、水はけが悪く、
ジャガイモが土の中で腐ったり、窒息状態になり、
イモの生育が悪く、美味しくないジャガイモになってしまいます。

【会のメンバーで出荷前に試し堀をします。】
沖縄県産のじゃがいも

■赤土はジャガイモ栽培に最適。
 久米島は赤土の土壌が多い地域です。かの首里城の
瓦屋根の赤土は首里王朝時代から久米島の赤土で焼かれています。
久米島のある地域の赤土が鮮やかな朱色の赤がわらになります。
その赤土土壌の沖縄本島北部や久米島は、ジャガイモ栽培に適しています。
久米島の土壌はもちろん赤土が多いのですが、クチャや
ジャーガルなどの土壌も島のいたるところにあります。
農家さんは、その色々な土を混ぜ合わせて作物に合う土作りを
行なっています。赤土の会のジャガイモ畑は、程よく他の黒土が
混ざっていたりするので見た目も綺麗で美味しいジャガイモを
育てることが出来ています。
【鮮やかな赤。首里城の復元にも久米島の赤土は使用された】
沖縄県産のじゃがいも

沖縄県産のじゃがいも






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Posted by 産直まるしぇ at 20:35│Comments(0)島の野菜
 
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