2013年07月16日

有機農業のこと

■今週お届け予定のエンツァイの生産者、与古田征男さんを紹介です。
 与古田さんは、沖縄県で初めてJAS(日本農林規格)の有機認証を受けた有機農家の草分けです。約20年前に福祉関係のお仕事を退職し「何かものづくりをしたい」と農業の世界に入りました。そして「安心して食べられる野菜を作りたい。無農薬、無化学肥料を使わない農業をやろうと思っいました」。しかし、亜熱帯の沖縄では虫の発生が多く、また、雨が多いので無農薬で栽培することは一つも収穫できない場合もあり大きなリスクを抱えます。
 当初は試行錯誤で無農薬栽培を続けていたそうです。そのうちに、与古田さんと志を共にする「農薬に頼らない農業を目指す」仲間が次第に増えてゆき、月1回の勉強会を継続して開催して、栽培技術の向上に努めてきました。集う農家は「農薬は散布する農家の方も体調を悪くするので使いたくない。」と言います。では、害虫の被害を防ぐにはどうしたらいいか・・・。すると、月桃などの沖縄の植物が虫に喰われないことに注目し、虫が近寄ってこない「忌避剤」を開発しました。栽培技術を皆で共有し、安全な野菜作りを常に考えて実践しています。

【与古田征男さん】
有機農業のこと


■野菜も人も健康が一番。 「人間が点滴だけで生きられないのと同じに、野菜もちゃんとしたものを取らなければ健康には育たない」。畑の栄養分も、化学肥料を使わずに有機肥料を入れます。すると、畑の土の中で微生物(バクテリア等)やミミズなどの小動物が土をふっくらと豊かにしてくれます。「人は添加物や農薬を多く使用した野菜などを食べているとどこかおかしくなると思いますよ」と無農薬、無添加への思いは、人一倍強い。
 農薬や化学肥料に頼らない有機農産物を栽培して20年。可能な限り安全な食べものを栽培し、可能な限り安全な食べものを食べるという暮らしを与古田さんは大事にしています。
■市場に出すために見た目を重視!?
 一般栽培の農家さんは、市場向けに見た目重視の虫喰いの無い農産物を作るために、予防的に何回も農薬を散布する場合があるます。しかし、「農薬を多く散布したのは自分では食べないこともある」と他の農家さんから聞いたことがあります。事実、自家用分は小さな畑に別けて、農薬を使わずに栽培しているのを見かけます。 (2012年3月1週アーカイブス)

【ハウスの中に野鳥の巣。そして卵が・・・】 
有機農業のこと



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Posted by 産直まるしぇ at 20:16│Comments(0)産直野菜の宅配
 
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