てぃーだブログ › 宝の島の贈り物・・・    おきなわ農産日記 › 旧盆、先祖に感謝する一週間。

2013年09月03日

旧盆、先祖に感謝する一週間。

8月19~21日は旧盆、先祖に感謝する一週間でした。
■ウンケー(お迎え)の日に、先祖の霊を現世の仏壇にお招きし、
ナカノヒー(中の日)、ウークイ(お見送り)の3日間に渡り、
沢山のクァッチー(ご馳走)を先祖に食べていただきます。
そして、3日目のウークイ(お見送り)に、一族の健康と
平穏な日々に感謝しつつ、祖先の霊をグソー(あの世)に
お見送りしました。私はジナンヌー(次男)なので、
ウークイの日に中部の実家に行って、ウサゲ(手を合わせる)にきました。
家族や一族が集まるのですが、普段は疎遠になっている関係を、
旧盆で祖先に感謝するという行事で、家族や一族の絆を強めるのだと
改めて、実感しました。

お盆の沖縄仏壇
旧盆、先祖に感謝する一週間。


三枚肉、ラフティ、ソーキー豚肉
旧盆、先祖に感謝する一週間。


■親からの教え
 仏壇には、先の大戦で徴兵され戦地で亡くなったおじーを祀っています。
進軍ラッパ吹きだったこと、父方の祖父のお兄さんだったこと、
当時の徴兵の様子などを子や孫に伝えてゆきます。その話は、
今の平和のことや戦争の悲惨さなどを教えています。

お盆はご馳走がいっぱいです。
■母は、食べきれないほどの料理を仏壇にウサゲ(お供えし)ます。
父の家は貧しかったので「食べきれないのにもったいない!」と
怒ります。母は「何で、残せばいいさー」「腹いっぱい食べられるのが
幸せなんだよ」と反論します。
■また、さつまいもの評価も両親の意見は分かれます。
母の家はコメ農家だったので「戦時・戦後しばらくはサツマイモばっかり
食べていたから、もうサツマイモは食べたくないね」と母はいいます。
一方、父の家はヤンバルで薪や炭が現金収入。普段はサツマイモが主食で
「クズいもだったけど、いつもヒモジくしていたので、おなかいっぱい
食べられるのが美味しかった。今でも大好物。」
■そんな、お盆のご馳走について両親の話しを聞いて「今の時代、
食べ物が豊富にあって、平和で豊かで幸せなんだな~」と感じることが
出来ました。




Posted by 産直まるしぇ at 15:38│Comments(0)
 
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