2014年01月28日
沖縄のレタス栽培とネグロスからの農業研修生。
■沖縄のレタス栽培
今月初め、沖縄本島南部のレタス栽培の視察に行きました。
場所は糸満市の高台で、傾斜がなだらかな圃場が広がり、
数年前に農地整備が行なわれたところです。
遠くには摩文仁の海が広がり、海からのミネラルが風に乗って
やってくるのでミネラル分豊富で豊かな圃場です。
生産者は、仲吉勝広さん。以前にも紹介しましたが(9/8記載)
主に、観葉植物専門の鉄骨ハウスを利用して、周年栽培の
ハンダマ(スイゼンジナ)やニラ、ワケギを中心に
栽培してきました。
【左側が仲吉さん】

昨年からは、もう一歩規模拡大を進めて、冬作のレタス栽培に
取り組んでいます。
その面積は、5,000坪(野球のグランドより一回り大きい)。
土壌改良のために堆肥や土を入れたのは、なんとトラック600台分!


■規模農業で生き残る。
TPPで輸入野菜も安くで、洪水のように入ってきます。
その中で、仲吉さんが選択したのがレタスの大規模栽培。
地域の仲間8名程で生産者組合を作り、既存の農業団体を
当てにするのではなく、自分達で生産量を背景に、
独自の販売ルートを開拓しています。
農業分野で自立する沖縄経済を構築する動きです。
■規模農業の生産を支える労働力。
沖縄でも農業従事者の高齢化は大きな問題。仲吉さんの地域も
例外ではなく、その為に規模拡大の選択枝はありませんでした。
仲吉さんは、沖縄県の事業支援を受けて、アジア地域からの
農業実習生受入制度を利用して農作業の人手不足を補っています。

■フィリッピンからの農業実習生
この写真の青いユニフォームの青年たちは、フィリピン
ネグロス島から、昨年末に沖縄へ来たとのことです。
22歳~28歳。4ヶ月は自国で日本語を勉強し、カタコトの
日本語をしゃべります。さらに、沖縄で数週間の日本語勉強を
に当て、土日祝日を仲吉さんが農業研修として面倒を見ます。
2月頃から、本格的に仲吉さんの大きな力になると思います。
■まじめも真面目。
仲吉さんは「とにかく真面目。3年間沖縄で農業研修し、
野菜栽培の技術を身に付け、お金も仕送りや蓄えにするんだろうね。
頼もしい青年達ですよ。」
雇用する立場の責任感と、親身となって彼らを引き受けることを感じます。
「彼らに教えられることは大きいよ」と、身内みたいに自慢げです。
■ネグロス島のこと。
フィリピンネグロス島は、パルシステムのバナナ産地があるところ。
15年ほど前に、筆者が生協の果物担当として現地に行って、
自立基金の有るバランゴンバナナの大切さを実感した頃を思い出しました。
島のさらに奥の農村で民泊し、裸足で遊ぶ子供たちと手振り身振りで
コミュニケーションしながら、この子達の為にできることを考えていました。
生協運動の国際交流としての産直の原点だったのでしょう。
そして今、沖縄に農業を学びに来て、稼いで自立するネグロスの農業を
彼らが担ってゆく。
思わず「頑張ろうね」と、声をかけずにはいられませんでした。
下の写真は、ベトナムから来て、仲吉さんを手伝っている琉大の聴講生。
(あ~、名前を聞きそびれた・・・)
この目の輝きがいいんだなぁ~。実に。

今月初め、沖縄本島南部のレタス栽培の視察に行きました。
場所は糸満市の高台で、傾斜がなだらかな圃場が広がり、
数年前に農地整備が行なわれたところです。
遠くには摩文仁の海が広がり、海からのミネラルが風に乗って
やってくるのでミネラル分豊富で豊かな圃場です。
生産者は、仲吉勝広さん。以前にも紹介しましたが(9/8記載)
主に、観葉植物専門の鉄骨ハウスを利用して、周年栽培の
ハンダマ(スイゼンジナ)やニラ、ワケギを中心に
栽培してきました。
【左側が仲吉さん】

昨年からは、もう一歩規模拡大を進めて、冬作のレタス栽培に
取り組んでいます。
その面積は、5,000坪(野球のグランドより一回り大きい)。
土壌改良のために堆肥や土を入れたのは、なんとトラック600台分!


■規模農業で生き残る。
TPPで輸入野菜も安くで、洪水のように入ってきます。
その中で、仲吉さんが選択したのがレタスの大規模栽培。
地域の仲間8名程で生産者組合を作り、既存の農業団体を
当てにするのではなく、自分達で生産量を背景に、
独自の販売ルートを開拓しています。
農業分野で自立する沖縄経済を構築する動きです。
■規模農業の生産を支える労働力。
沖縄でも農業従事者の高齢化は大きな問題。仲吉さんの地域も
例外ではなく、その為に規模拡大の選択枝はありませんでした。
仲吉さんは、沖縄県の事業支援を受けて、アジア地域からの
農業実習生受入制度を利用して農作業の人手不足を補っています。

■フィリッピンからの農業実習生
この写真の青いユニフォームの青年たちは、フィリピン
ネグロス島から、昨年末に沖縄へ来たとのことです。
22歳~28歳。4ヶ月は自国で日本語を勉強し、カタコトの
日本語をしゃべります。さらに、沖縄で数週間の日本語勉強を
に当て、土日祝日を仲吉さんが農業研修として面倒を見ます。
2月頃から、本格的に仲吉さんの大きな力になると思います。
■まじめも真面目。
仲吉さんは「とにかく真面目。3年間沖縄で農業研修し、
野菜栽培の技術を身に付け、お金も仕送りや蓄えにするんだろうね。
頼もしい青年達ですよ。」
雇用する立場の責任感と、親身となって彼らを引き受けることを感じます。
「彼らに教えられることは大きいよ」と、身内みたいに自慢げです。
■ネグロス島のこと。
フィリピンネグロス島は、パルシステムのバナナ産地があるところ。
15年ほど前に、筆者が生協の果物担当として現地に行って、
自立基金の有るバランゴンバナナの大切さを実感した頃を思い出しました。
島のさらに奥の農村で民泊し、裸足で遊ぶ子供たちと手振り身振りで
コミュニケーションしながら、この子達の為にできることを考えていました。
生協運動の国際交流としての産直の原点だったのでしょう。
そして今、沖縄に農業を学びに来て、稼いで自立するネグロスの農業を
彼らが担ってゆく。
思わず「頑張ろうね」と、声をかけずにはいられませんでした。
下の写真は、ベトナムから来て、仲吉さんを手伝っている琉大の聴講生。
(あ~、名前を聞きそびれた・・・)
この目の輝きがいいんだなぁ~。実に。

Posted by 産直まるしぇ at 19:22│Comments(0)
│農業