てぃーだブログ › 宝の島の贈り物・・・    おきなわ農産日記

【PR】

  

Posted by TI-DA at

2013年05月13日

平均寿命について

【沖縄の健康長寿について】
■沖縄女性の平均寿命(2010年)は3位へ。
 5年に1度調査される都道府県別の平均寿命が、3月末に公表されました。
前回(2005年)の沖縄女性の平均寿命は1975年以降常に1位でした。
一方、男性はと言うと80年代には1位だったのが2000年の調査では
一気に26位まで落ち、今回は30位へとさらに下がりました。
当時は「26ショック」と言われるほど、沖縄では大きな社会問題にまでなり、
「健康長寿の島」の神話が崩れて始めた時でした。

■沖縄が長寿だった理由。
 亜熱帯の沖縄は、台風こそあれ、雪も降らない温暖な地域。
年間を通して過ごし易いその気候条件は、体力的にも精神的にも
ストレスが少ない風土と言えます。
 そして、健康長寿に重要なのは食べ物です。戦前の沖縄では
物流の問題から島で自給することが基本でした。その為、質素な食材で
「粗食を常とする」ことでした。主には野菜や魚を多く摂り、豆腐、
豚や鳥肉などの低カロリーたんぱく質の食材を食べることが
長寿の大きな要因だと言われています。

【豆腐チャンプルーは、野菜と豆腐を豊富に摂ることが出来ます。】


【沖縄ではへちまを野菜として食べます。食物繊維たっぷりです。】


■沖縄の本土復帰と食べ物
 今週の5月15日は沖縄が日本に復帰して41年目を迎えますが、
それ以前の戦後27年間はアメリカの食文化の影響を大きく受けました。
沖縄の多くが焼け野原になり、食料に乏しい沖縄ではアメリカ軍が
持ち込んだ脱脂粉乳や小麦粉などが配給されました。
そしてコーラにハンバーガー、フライドチキンにポテト、輸入の
格安ステーキなどが沖縄の食文化に定着し動物性たんぱく質を
多く食べるようになりました。復帰後もその食文化は変わらずに、
てんぷら等の揚げ物惣菜が弁当や食堂を中心に食べ続けらています。
そして現在、沖縄県が肥満率日本一だと言われています。

■沖縄は健康長寿を取り戻せるか
 朝日新聞(3/20朝刊)の記事では、長野県諏訪中央病院の
鎌田寛院長の話で「ゴーヤーチャンプルーなどの沖縄本来の食事を
大切にすれば復権はありえる」と言います。そして「(沖縄は)
野菜や魚が豊富で塩分摂取が少ないという長寿の好条件が揃っている」
とも記載し、沖縄の食のあり方の改善を改めて伝えています。
 今一度、沖縄の野菜や魚、豚肉、豆腐を中心とした沖縄本来の
食生活に戻すいい機会かもしれませんね。

【ゴーヤーチャンプルーの苦味成分は血糖値を下げる効能が期待されています。】

  


Posted by 産直まるしぇ at 11:12Comments(0)暮らし

2013年05月07日

島豆腐とゆし豆腐

【産直まるしぇの島豆腐とゆし豆腐】

■島豆腐とゆし豆腐を先月から宅配しています。
首里繁多川にある老舗の豆腐屋「永吉豆腐加工所」からの島とうふです。
実は、宅配会員さんから「首里の豆腐は美味しいよ」と教えていただき、
直営店「ゆいマルシェ」で販売していました。その後「折角だから、
野菜と一緒に届けてほしい」と要望があり、お届けしていたところ
他の会員さんからも「豆腐ちょうだい!」との声。現在に至っています。

【那覇市首里繁多川の老舗「永吉豆腐加工所」】







■繁多川豆腐は豆腐作りが盛んな地域です。
 元々、首里繁多川は奇麗な湧き水がでる地域。首里城もその湧き水が
在ればこそ、400年もの繁栄がありました。戦前から泡盛と豆腐作りは
大変盛んな地域として有名になりました。
 永吉豆腐は1949年に法人化しました。現在の永吉盛祐社長で2代目に
なります。元々は永吉社長のご両親が自宅の一角で豆腐作りを始め、
自転車などで「チロン、チリン」と豆腐屋さんの鐘を鳴らして
一軒一軒販売していたそうです。戦前戦後、庶民にとっての豆腐は
食料が少ない時代の貴重な蛋白源だったのですね。 

【まじめな豆腐です。島豆腐とゆし豆腐】

*ゆし豆腐・・・県内でも屈指の滑らかさ。優しい大豆本来の旨さを感じます。


*島豆腐・・・本来はあったかいまま食べたい島豆腐。国産大豆使用。


 
■沖縄も在来の大豆を使った豆腐があった。
 豆腐の原料大豆も「オーヒグー(青ヒグ)」や「高アンダー」といった
繁多川の在来大豆がありました。今では、ほとんど栽培されていませんが、
公民館を中心に食文化の伝承として「戦前の豆腐作り」の取組みを地域で
行なっています。永吉豆腐さんも参加しています。一度は食べてみたいですね。

【在来種 オーヒグー(「戦前の豆腐作り」ブログより)】




■国産大豆にこだわる豆腐屋さん「永吉豆腐加工所」
豆腐屋さんの朝は早い。前の晩から大豆を水に浸し、蒸してゆきます。
朝4時出勤。そこから豆腐作りが始まります。その割には豆腐の価格は
けして高くありません。安い輸入大豆を使い機械化して大量生産で
販売して今の豆腐の価格があります。それに比べて、国産大豆は価格は
割高ですが、輸入大豆に無い昔ながらのやさしい大豆の味です。
「国産大豆を要望する皆さんがいるので国産大豆の豆腐は造り続けます」と
永吉さんは言います。


【ゆし豆腐 醤油仕立て】



■沖縄家庭料理の定番「チャンプルー」
チャンプルーとは「混ぜ合わせる」ことで料理に使うと、食材を混ぜ合わせて
油で炒める料理は○○チャンプルーと呼ばれます。
そのチャンプルーでも豆腐チャンプルーは定番中の定番。チャンプルー料理の
王様です。後はその応用です。ゴーヤーチャンプルー、フーチャンプルー、
野菜チャンプルー、ポークチャンプルなどなど。もやし主体だとマーミナー
チャンプルーと呼ばれ、基本的に全て豆腐が入ります。
ソーミンチャンプルーだけは、なぜか豆腐が入っていません。相性でしょうか。
 兎にも角にも、沖縄では豆腐を食べる量が多く、消費量は全国の都道府県でも
トップクラスです。

昨年、沖縄県の女性の平均寿命は1位から3位に後退しました。
戦後、米軍の小麦と脱脂粉乳の配給を受けながら、アメリカの
ファーストフードの食文化の影響を受けてきました。
外食の多い男性が、平均寿命1位から28位まで後退していました。

沖縄の人が、長寿で健康だといわれていた理由に、元々、野菜と魚介類の中心の食生活で
豆腐と昆布などの良質な植物性タンパク質を摂っていたことが大きいといわれます。
もう一度、豆腐の効能を見直したいものです。


■ゆし豆腐は「おぼろ豆腐」に近い。
豆乳ににがりを加えただけで、固まる手前のやわらかく「ふわっ」とした状態で、
汁物として食べます。
味噌汁同様に、鰹だしの中にゆし豆腐をいれ、味噌を溶かします。
食堂では「ゆし豆腐定食」は人気の一品です。




沖縄の豆腐と本土の豆腐では製造の違いがあります。
大豆を茹でて大豆を砕くところまでは同じです。本土の豆腐は茹でてから漉(こ)しますが、島豆腐は生のまま漉(こ)した後に火にかけます。その為、島豆腐は水分が少なく、タンパク質がキュッと凝縮さた豆腐になり、豆腐本来の味わいがあります。水分の少ない島豆腐がチャンプルーの炒め物に最適です。




■大豆は国産「フクユタカ」
現在お届けしている島豆腐、ゆし豆腐の国産原料は佐賀県産の「フクユタカ」。
昔ながらのあっさりとした味わいで、醤油やお味噌との相性は抜群です。
島豆腐はチャンプルーで、ゆし豆腐は味噌仕立てで、滑らかな食感と熱々を
「ふぅふぅ」しながら食べたいですね。 



【残業して小腹が空いたので、島豆腐のヤッコにオクラを乗せて】





*ハンダマも意外に合う

  


Posted by 産直まるしぇ at 19:37Comments(0)産直野菜の宅配

2013年04月30日

気ままに

【テレビで産直宅配が紹介されました。】
 おかげ様で、琉球放送の夕方番組「気ままにロハススタイル」にて、
“小さな産直マルシェ”の野菜宅配と直営店「ゆいマルシェ」が
紹介されました。

気ままにロハススタイル HP
http://www.rbc.co.jp/lohas.php?itemid=44437&catid=59


1回は3分程度の短い番組ですが、月~金曜日の5回シリーズで放送されました。
会員さんからは「視たよ~」とか、「もう少し痩せたら?」の叱咤激励?も
いただきました。
スタッフ一同、皆様の励ましの声で元気をいただきました。
ご視聴、大変ありがとうございました。

■番組は
比嘉マネージャーを通して「生産者と消費者をつなぐ、産直野菜宅配」の想い
(安全・安心の産直品)を伝えようとする番組でした。
比嘉曰く「もっと痩せなければ」と・・・。


■産直まるしぇの役割
 直営店「ゆいマルシェ」の作業場にて、配送担当の上江洲克樹君から
”会員さんの声”の報告を受ける場面がありました。
会員さんのご意見で「毎週どんな野菜が届くか楽しみにしていますよ」とか、
逆に「使い切れなかった野菜が冷蔵庫に残ってしまうので何とかならない?」との
ご要望に対して他の野菜などに変えるなど
「可能な限り対応させていただいています。」とコメントさせていただきました。
まだまだ、不十分ですが、皆様のご要望に細かく対応できるよう心がけて参ります。

■生産者・高橋さんの声 
 番組では有機農家の高橋正さん(テーダ有機)の畑に伺い、
「沖縄では台風の影響で、夏の野菜が極端に少なくなります。
でも、ハンダマやモロヘイヤは暴風に強いので、この時季から
植えつけますよ。」と高橋さん。
高橋さんは食べる会員さんのことを思い浮かべて農作業に励みます。

【高橋正さんの耕す畑。立派に草が生えています。】



■ 消費の声
 消費者会員の知花幸子(ゆきこ)さんのご自宅に伺いました。
収録では、お届けの様子やご意見をいただきましたが、放映時間が
少ないために、編集段階で削られてしまい、放送されませんでした。
大変残念でなりません。
おっしゃっていた事を、少しご紹介させて下さい。

■知花幸子さんからのエール。
 知花さんは産直まるしぇの産直野菜と卵、食パンが大好きで、
卵は週に3パックもご注文いただきます。
沖縄県農林水産部のOBで沖縄県農業大学校の初代校長を務められました。
知花さんは言います「食べ物は本物を食べたいですね。誰が作っているかの
トレサビリティは大事です。安全な食べ物で、顔のわかる安心な関係です。」
「卵は平飼飼育で抗生物質を投与しない健康な鶏からの玉子。
本物の味がして美味しいですよ」と。
また、この野菜宅配に対しては「ちゃんと、利益をとって儲からないと
事業は続かないからね。続いてくれないと私たちが困るの。頑張ってね」と
お母さんのように激励のエールを頂きました。


今後とも、沖縄の産直野菜を中心とした、生産者の顔がわかる
産直野菜セットをお届けいたしますので、
ご指導ご声援を賜りますようお願いいたします。

【農薬を使わないかぼちゃのハウスの中。小鳥の卵が・・・】


■「気ままにロハススタイル」は地球環境保護と人間の健康を優先した
持続可能な社会を望むライフスタイルを紹介する番組です。

RBCテレビ「気ままにロハススタイル」
■放送時間
 午後6:55~7:00
  


Posted by 産直まるしぇ at 20:46Comments(0)産直野菜の宅配

2013年04月26日

石垣島のパイナップル初登場!

「石垣島のパイナップル」

お待ちどうさまでした。直営店「ゆいマルシェ」に
石垣島のパイナップルが入荷しました。

品種はボゴールパイン
熟してくると手でちぎって食べられるので
スナックパインとも呼ばれます。

店内には熟したパインの甘い香りが漂います。
初物をお楽しみ下さい。




【産地情報】
生産者は平安名貞一さん石垣市名蔵で栽培
*大変なのは、パイナップルのとげ。草取りで畑に入ると
 パイナップルの葉っぱのとげが、長袖の上から刺さってきます。
 完全防備で臨むそうです。



【石垣島の平安名貞一さん。高校生時代は応援団長だったそうです。いかにも。】

 もう一つは、沖縄の日差しの強さ。
 夏の日差しが、パイナップルの果実に照りつけると
 「日焼け現象」が発生し、果肉の中が、黒ずんだり、
 茶色に変色し痛みやすくなります。
 黒いネットでパイン丸ごと覆うことで、日焼けを防ぎますが、
 コストと労力がかかります。

今年のパインは、「比較的、酸味が残っています。
その分、糖度が高くなり、甘いパインになります。」



【パイナップルの花、一つ一つの花が果実の集合体】

  


Posted by 産直まるしぇ at 15:17Comments(0)島の果物

2013年04月25日

今週の

今週お届けの野菜宅配「旬の野菜セット6品」です。

①金城さんのインゲン 1p
 金城 学(南城市)
 省農薬(農薬・化学肥料は慣行栽培1/2以下)
②与古田さんのチマ・サンチ 1p
 与古田征男(南風原町)
 有機JAS栽培
③国吉さんの人参 1p
 国吉武光(糸満市)
 省農薬(農薬・化学肥料は慣行栽培1/2以下)
④赤土の会のじゃがいも 1p
 赤土の会(久米島町)
 省農薬(農薬・化学肥料は慣行栽培1/2以下)
⑤吉田さんのピーマン 1p
 吉田永進(南城市)
 省農薬(農薬・化学肥料は慣行栽培1/2以下)
⑥与那嶺さんのミニトマト 1p
 与那嶺耕太(八重瀬町)
 省農薬(農薬・化学肥料は慣行栽培1/2以下)




産直野菜を使った料理会、試食会を行ないました。

野菜宅配を届けるオフィスにて、まるしぇの産直野菜を使って
チャンプルー料理に挑戦していました。


【キッチンが少し狭いかな~】


【人参シリシリを炒めて・・・その後、豆苗を加えて炒めます】



【お見事! 人参シリシリーと豆苗炒め】


【豆腐チャンプルー】


美味しくいただきました。
ご馳走さまです。


首里繁多川にある永吉豆腐は、
国産大豆(佐賀県フクユタカ)を使用しています。
これが優しい大豆の甘味が感じられる島豆腐です。

戦前は沖縄にも在来種の大豆があったのですが、先の大戦でほぼ壊滅。
沖縄で栽培するのはごく僅かとのことです。

でも、この国産大豆の豆腐も貴重ですよね。
豆腐は沖縄の大事な食文化です

  


Posted by 産直まるしぇ at 13:57Comments(0)産直野菜の宅配

2013年04月24日

「気ままにロハススタイル」RBCテレビ

RBCテレビ「気ままにロハススタイル」
”ちいさな産直まるしぇ”の「野菜宅配」と
産直ミニショップ「ゆいマルシェ」が紹介されています。



視聴者のみなさんから、野菜宅配のことやゆいマルシェの場所などの
問い合わせがありますので、改めて以下にお知らせします。


産直野菜の宅配”ちいさな産直まるしぇ”

”ちいさな産直まるしぇ”では、生産者の笑顔が見える産直野菜をお届けしています!

理念
・沖縄県産を中心に”食の安全・安心・美味しさ”にこだわった国産農産物をお届けします。
・生産者と消費者がお互いの立場を解り合える”顔の見える産直”を実現してゆきます。
・沖縄特有の食材を生かし、昔ながらの沖縄の食文化を大切にします。
・環境にやさしい生産活動を応援し、沖縄の豊かな自然を次世代に継げてゆきます。

産直まるしぇの宅配
・こだわりの産直野菜セットや赤鶏卵、胚芽食パンなどを
 毎週1回、同じ曜日と時間帯にご自宅(職場)に直接お届けします。

基本商品
Aセット「旬の産直野菜セット5~6品」・・・980円(送料・税込み)
・Bセット「旬の産直野菜セット5~6品+平飼赤鶏の卵6個+胚芽食パン1斤」・・・1,500円(送料・税込み)

 *入会時にAセットかBセットのいづれかを選んていただきます。
 *沖縄県産のみの野菜セットをご希望の方は、別途ご相談下さい。可能な限りご対応いたします。

 *基本商品のほかに、特別注文商品(県産うなぎの蒲焼、鶏のぶつ切り、アップルパイや焼立てパンなど)も単品で注文できます。

お届けエリア・県内の配達エリアは、那覇市、浦添市、宜野湾市、糸満市、豊見城市、南風原町、中城村、沖縄市とその近隣を配達しています。
・県外の場合は、別途宅配代金(+1,200円)が追加されますが、直営店「ゆいマルシェ」のスタッフまでお問い合わせください。

・随時会員さんを募集中です。直営店「ゆいマルシェ」までお問い合わせ下さい。

 ■直営店「ゆいマルシェ
・パンと産直食材の店「ゆいマルシェ」も、那覇市金城(かなぐすく)で運営しています。
 那覇市小禄の沖縄県産業支援センター近くに有ります。
 住所:那覇市金城3丁目 ゆいビル1F   TEL098-987-0263
http://okinawanousan.ti-da.net/d2011-05-24.html


■産直食材のミニショップ「ゆいマルシェ」
  場所:那覇市金城(かなぐすく)3-8-11 ゆいビル1F
     TEL098-987-0263


     営業時間:午前11時~午後7時まで    
      休業日:日曜、祝祭日
    


アクセス:那覇市奥ノ山運動公園から小禄バイパスを糸満方面に進み
     県産業支援センターを100mほど過ぎた左側にあります。(駐車3台)






*旬の野菜セット5~6品


*久米島産の赤鶏卵6個


*ルージュブランの胚芽食パン1斤



・2013年3月現在で270名程の皆さんが会員様としてご登録いただいています。ご利用ありがとうございます。




  


Posted by 産直まるしぇ at 12:18Comments(0)産直野菜の宅配

2013年04月23日

食の大切さ、命の大切さ(城間えり子さんメッセージ)

今週のお便りは産直まるしぇ会員の城間えり子さんからのメッセージです。

「食の大切さ、命の大切さ」

■食の安心・安全と美味しさを大切にする“ちいさな産直まるしぇ”の
モットー・こだわりに共感し、お付き合いさせていただき早、数ヶ月が
たちました。顔の見えるこだわりのお野菜、パンや卵を毎回心待ちに
している消費者の1人です。
このまるしぇ通信を拝読し、農家の方々に思いをはせながらレシピに
挑戦したりと楽しんでいます。大自然を相手に様々なご苦労をされながら、
丹精込めて育ててくださった美味しい食材がいただけることを、
この紙面をお借りして生産者の皆様に改めて感謝申し上げます。

■「食の大切さ」が叫ばれて久しいですが、果たしてそれが日々の生活の中で
実践されているか。私たち消費者は、ややもすると安さや見栄えに目が行き、
簡単便利な物ばかりを買い求め、本当に必要な選択眼を見失ってしまいがちだと
自戒の念を込めて思います。
だからこそ、生産者と消費者が繋がる関係を大事に広げ、深めていきたいものです。

■私たちにとって、命の源でもある作物が育つ自然環境はとても重要で、
それを守り次世代へ引き継いでいくことは大きな使命です。
豊かな環境を守ることは平和あってこそという観点から、私は仲間たちと
暮らしの中で起きている諸々の問題(TPPや改憲の動きに危機感!)を通して、
戦争に反対し平和憲法を守り活かすための「草の根の市民運動」しゃべり場勉強会
作りを始めました。

■一人ひとりが自分の頭で考え行動する主権者意識こそが、大事な子ども達の
未来を守り、この社会の在り方を変えていくことができるのではないでしょうか。
「私たちは、微力ではあっても無力ではない」ことを信じ、苦難な歴史を背負い
今なお国策に翻弄され続ける沖縄からの「平和の種まき」を頑張りたいと思っています。

 いつか機会がありましたら是非、畑等で直に農家の方々とも交流できればいいなと
希望します。今後ともよろしくお願いいたします。        
                           城間えり子(那覇市在住)
               憲法9条・メッセージプロジェクト沖縄 事務局代表


                      

*城間えり子さんは昨年11月から野菜宅配を利用しています。
 福祉を支える仕事をしながら、憲法9条を守る活動を続けています。


■丹精込めて育てた農産物に感謝しながら毎週心待ちにしてるとのことです。


  


Posted by 産直まるしぇ at 11:34Comments(1)暮らし

2013年04月16日

おっぱ牛乳って知ってます?

■産直まるしぇの宅配で「牛乳」「ヨーグルト」「豆腐」を
始めました!
 
今年に入って「牛乳や豆腐も届けてほしい」と一部の会員さんから声があり、
個別に対応しお届けしていました。評価も「牛乳・豆腐とも、とにかく美味しい。
そして産地がわかる国産原料なので安全・安心ですね」と好評を頂き、
いよいよ会員の皆様にもご案内できるようになりました。

今回の紹介は牛乳。

■やんばる地域の乳牛から搾った「おっぱ牛乳」!
 今帰仁村の乙羽岳(おっぱだけ)の麓にある小さな牛乳屋さん「おっぱ乳業」で
製造しています。代表の松清嗣さん一家は栃木県那須高原から温暖な沖縄に
農家として移住してきました。自然豊かなやんばる地域で、酪農家が育てた健康な乳牛から
安全・安心の乳製品を製造しています。

【代表の松清嗣さん】


【牛乳工場は機械化されて衛生的】



■やんばるの自然を守りたい!
 「おっぱ牛乳」の販売価格の一部から、今では希少な「フタオチョウ(県特別記念物)」の
保護基金を創設し、やんばるの自然生態系を守る運動に役立てています。

【フタオチョウ(沖縄県天然記念物)】



●こだわりの「おっぱ牛乳」
「おっぱ牛乳」は、沖縄の太陽と海のミネラルをたっぷり含んだ牧草を食べたやんばる産の乳牛。
その美味しい生乳。その素材を生かす「82℃の14分間の殺菌」独自の製造方法が品質の安全と
原乳の良さを最大限に引き出しています。

【おっぱ牛乳】946ml、473ml





●優しい甘さ「おっぱのカフェ・オレ」
 選びぬいたコーヒー液とおっぱ牛乳をたっぷり使ってブレンドした濃厚な美味しさです。
牛乳が少し苦手の人でもこのカフェ・オレだけは大丈夫という人は結構多いのです。

【おっぱカフェ・オレ】473ml



●飲みやすい「おっぱヨーグルト」
おっぱヨーグルトはやんばるの緑豊かな自然に恵まれた環境の中で生産された生乳を
たっぷりと使用しています。甘さ控えめに黒糖とオリゴ糖を使用し、風味と自然を生かして
まろやかな味に仕上げました。牛乳と同様に濃厚で、ヨーグルト独特の酸っぱさが少なく、
クリームを食べているような甘さを感じることが出来ます。
 ヨーグルトの乳酸菌と腸の中のビヒズス菌の働きにより胃腸の活動をよくして消化を
助けます。
牛乳を飲むと下痢をする人でも、安心して飲んでいただけるヘルシーなヨーグルトです。

【おっぱヨーグルト】
  


Posted by 産直まるしぇ at 10:08Comments(0)産直野菜の宅配

2013年04月10日

高橋さんの畑にて

■高橋正さんの畑に行ってきました。
 那覇に隣接する南風原町。市街地から5分ほど山手に入ると、高橋さんが
管理する畑があります。その畑は数十年来、化学合成農薬や化学肥料が
使われたことがありません。もちろん、除草剤も然り。
 高橋さんはサラリーマンを退職後、土と接する農業を志し、農薬や化学肥料を
一切使用しない有機農業を農業生産法人「ティーダ有機」で実践してきました。

【ハウスで野菜の手入れをする高橋正さん】



■食べる人、育てる人の健康が一番。
高橋さんは「ここの有機の畑で農業を覚えてやっと6年になったよ。
毎日が新しいことの連続。作物の病気や害虫が多く発生した時はもう大変だけど、
毎日、野菜が生育して収穫できる喜びはとても遣り甲斐はありますよ」と
嬉しそうに言います。また、「農薬や化学肥料は、食べる人の健康に良くないし、
育てている農家の健康にも良くない。」と、畑のサンチェの毛虫を指で、取り除き
ながら、噛みしめるように言います。

【仲間で、農業の勉強です。除草剤を使いません。雑草との共生です】


■育てる野菜の脇には雑草が・・・。
 種から育てたサンチェ苗は、ブルーのネットをかけて大事に育てています。
ネットで覆う目的は、①強い雨風を防ぐこと。②害虫の侵入を防ぐこと。
そして、③強烈な直射日光を和らげることの三つです。
②の苗段階での害虫は、カタツムリ(ちんなん)です。「彼らは柔らかな苗や
新芽を好んで食べにくるからね。」と高橋さん。よく見ると、野菜(苗)の周辺には
雑草があり、取り除かずに、あえて残します。その雑草にカタツムリ(害虫)は
行くようになり、大事な野菜を食べられないように防いでくれます。
有機農家の一工夫ですね。

【坊ちゃんかぼちゃをキュウリのようにネットに這わせて育てます】


■肥沃な土作りではなく・・・。 有機農産物は土作りが大切だといわれます。そこで高橋さんに土作りのコツは?
と訊ねたところ意外な答えが・・・。「この有機の畑にはなるべく堆肥は入れないように
心がけている。堆肥を入れて栄養分が多すぎると、病気にかかりやすくなる。
人間と同じ。」と。続けて「その代わりに自家製のアミノ酸の液体肥料を畑や作物に
散布する。天然由来の材料だけ」と。植物がアミノ酸を根から直接吸収して、
健康に育てる技術です。天候が悪い時など効果が大きいのです。





         


Posted by 産直まるしぇ at 13:34Comments(0)産地

2013年04月04日

沖縄県産のじゃがいも

■沖縄県産のじゃがいも 
今週お届けのジャガイモは、おなじみの久米島赤土の会の新ジャガです。



9月下旬ごろに畑を耕しながら牛ふん堆肥や有機肥料を散布します。
約1ヵ月後の10月下旬には北海道からの種芋を畑に植え付けます。
北海道?と思われるかもしれません。ジャガイモの場合は
品種改良を重ねているので種芋を購入して栽培します。
自家採種した芋を育てても、先祖返りで、品質や収穫量に
バラツキが出てくるのです。北海道が種芋産地として有名です。

■ジャガイモの品種は「ニシユタカ」。
 長崎の農業試験場で品種改良し育てられました。黄色くネットリとした肉質で、
味噌汁の具や煮物にしても煮崩れしずらいのが特徴です。
「ニシユタカ」は、北海道などが名産の「男爵」とは違い、
南西地方で多く栽培されています。
久米島の赤土混じりの土壌とは相性が良く、病害虫の発生も
ほとんどありません。久米島の土壌の豊かさが、ジャガイモの恵みを支えています。


■ジャガイモは雨が苦手。
 今週に入って雨の日が多く、週初めの日曜の朝は
ものすごい大雨でした。「バケツをひっくり返したような大雨」で
その豪雨で目が覚めるほどでした。
実は、ジャガイモは雨が苦手。長雨になると畑がぬかるみ、
ジャガイモが病気で腐ったり、品質が悪くなってしまいます。


■例えば・・・ 本島南部の土壌はジャガルやクチャと呼ばれる
黒くて粘土質の強い土壌の場合は、水はけが悪く、
ジャガイモが土の中で腐ったり、窒息状態になり、
イモの生育が悪く、美味しくないジャガイモになってしまいます。

【会のメンバーで出荷前に試し堀をします。】


■赤土はジャガイモ栽培に最適。
 久米島は赤土の土壌が多い地域です。かの首里城の
瓦屋根の赤土は首里王朝時代から久米島の赤土で焼かれています。
久米島のある地域の赤土が鮮やかな朱色の赤がわらになります。
その赤土土壌の沖縄本島北部や久米島は、ジャガイモ栽培に適しています。
久米島の土壌はもちろん赤土が多いのですが、クチャや
ジャーガルなどの土壌も島のいたるところにあります。
農家さんは、その色々な土を混ぜ合わせて作物に合う土作りを
行なっています。赤土の会のジャガイモ畑は、程よく他の黒土が
混ざっていたりするので見た目も綺麗で美味しいジャガイモを
育てることが出来ています。
【鮮やかな赤。首里城の復元にも久米島の赤土は使用された】






  


Posted by 産直まるしぇ at 20:35Comments(0)島の野菜

2013年03月30日

沖縄県久米島産のかぼちゃ

■沖縄県産のカボチャ

 今回のカボチャは久米島赤土の会からお届けします。那覇から西に
約100kmの洋上に浮かぶ自然豊かな久米島。畑の土壌は肥沃で、
いろいろな野菜を栽培できます。過去に沖縄でもお米の減反政策が
適応されました。代わりにサトウキビが導入されましたが、
米の獲れる豊かな水田が広がる頃は島の中だけで自給できると云われていたそうです。


赤土の会は23戸の農家の集まり
 赤土の会ではカボチャ、ジャガイモ、島らっきょうなどを栽培して
協同作業で出荷しています。農業機械は、使用時期が短くても、
人力の数十倍も働くので重宝しますが、価格が高いので個人所有は負担になります。
会では、耕運機を持つ農家が耕してあげたり、貸し出したりしています。
また、ジャガイモ選別機械を会で購入し、メンバーで順番を決めて使用しています。
そのことで、作業の効率が良くなり、品質のバラツキも少なくなりました。



■沖縄カボチャの旬は3月
 県産カボチャは2月~3月に収穫され3~4月が最も美味しい旬の頃を迎えます。
種植えは昨年の10月。葉やツルを大きく育てるのが栽培のコツ。
花受粉してから55~60日頃に収穫します。収穫後の最も大事な管理として、
カボチャを10~20日間は涼しい所で「風乾熟成」させます。
カボチャの美味しさが増し、日持のいいカボチャに仕上げます。
出荷時期の判断は農家自身が食べて決めています。

【カボチャの栽培指導は大城春清さんが、4年をかけて丁寧に伝授してきました。】

■栽培のコツ
生産者山里茂さんの美味しいカボチャは島でもトップクラス。
「美味しいさの秘密は何んですか」と訊ねると「一日に何度も畑に足を運ぶこと」。
技術的勉強も然ることながら「一番大事なのは愛情をもって育てること」だと言います。
土作りはもちろん、摘果や摘芯や受粉作業などは時季が来ると
日々の欠かせない作業が目白押しです。
「手間がかかるほど、愛情が湧いてくる」といいます。

【山里茂さんはかぼちゃ作りの名人。】




■品種は「ほっとけ栗たん」
 栗系のカボチャ本来の甘味を感じるにはてんぷらがお勧め。
すり潰したマッシュサラダや、短冊やコロコロサイズに切って
コンソメ味のスープも素朴な味わいでいけますよ。





【月1回の生産者会議】
  


Posted by 産直まるしぇ at 14:43Comments(0)島の野菜

2013年03月23日

TPP交渉参加で農業と食卓への影響は!

■安い輸入農産物が増え、国産農産物は少なく・・・。
TPP農業分野の問題は農業者や農業団体に影響がでると報道されますが、
実は消費者である私たちの”食の安全・安心”に関わる大きな問題です。
もし関税無しのTPPに参加すると、大量に安い農産物が国内に入ってきます。
すると、国産野菜や米、乳製品、牛肉や豚肉なども安くなります。
農家や製造者は採算が合わなくなり、国産農産物は多大な打撃を受け、
生産量が縮小します。やはり安全で安心な国産農産物を食べたいと思う市民にとって、
稀少で高い国産品になってしまうのです。過去に農産物の輸入自由化
(オレンジ、牛肉、パイナップルなど)で国内生産量と関連産業は縮小してきました。
米のミニマムアクセスなどは今も国内米生産者を「減反」という形で苦しめています。





■輸入農産物の検査 
輸入農産物は残留農薬や食品添加物の基準値超えの検出などで、
食の安全に問題があります。過去に中国産のホウレンソウ残留農薬問題なども
ありました。



■工業国で働き手は都市へ、そして食料自給率は低下へ。
 先進国の中で最下位の食料自給率。戦後からの食料政策は、
アメリカの脱脂粉乳や学校給食のパン(小麦)などが米食に
取って替わられてきました。食の欧米化と言われ、
済大国第2位まで成長した工業国の日本では地方の若い働き手を
都市や工業地域に吸い寄せられていきました。
そして、現在、多くの農村地域を見渡せば過疎化が進み、
地域を支える若い人々の雇用も産業も少ないのが実情です。
農業の担い手も少ないのです。

【宮城勝さん親子。後継者として修行中】


■先進国の農業政策と日本。
戦後、多くの先進国は自国の食料自給を高めてきました。その上で、
農産物を海外に輸出する戦略です。数年前、小麦や大豆などが
世界的に不作になりカナダ、アメリカ、フランス、オーストラリアなどの輸出国は、
農産物出荷を制限しました。ロシアなどは一切出荷しませんでした。
そして、日本の小麦、大豆製品は高騰しました。今日も続いています。
日本は農産物の多くを輸入品に頼っています。
今回、アメリカ主導のTPP参加で関税撤廃になってしまえば、
さらなる国産農産物の減少と担い手を困難にしてゆくのです。(おわり)
  


Posted by 産直まるしぇ at 21:08Comments(0)暮らし

2013年03月22日

沖縄から旬の野菜セットをお届けします。

産直野菜の宅配”ちいさな産直まるしぇ”

”ちいさな産直まるしぇ”では、生産者の笑顔が見える産直野菜をお届けしています!

理念
・沖縄県産を中心に”食の安全・安心・美味しさ”にこだわった国産農産物をお届けします。
・生産者と消費者がお互いの立場を解り合える”顔の見える産直”を実現してゆきます。
・沖縄特有の食材を生かし、昔ながらの沖縄の食文化を大切にします。
・環境にやさしい生産活動を応援し、沖縄の豊かな自然を次世代に継げてゆきます。

産直まるしぇの宅配
・こだわりの産直野菜セットや赤鶏卵、胚芽食パンなどを
 毎週1回、同じ曜日と時間帯にご自宅(職場)に直接お届けします。

基本商品
Aセット「旬の産直野菜セット5~6品」・・・980円(送料・税込み)
・Bセット「旬の産直野菜セット5~6品+平飼赤鶏の卵6個+胚芽食パン1斤」・・・1,500円(送料・税込み)

 *入会時にAセットかBセットのいづれかを選んていただきます。
 *沖縄県産のみの野菜セットをご希望の方は、別途ご相談下さい。可能な限りご対応いたします。

 *基本商品のほかに、特別注文商品(県産うなぎの蒲焼、鶏のぶつ切り、アップルパイや焼立てパンなど)も単品で注文できます。

お届けエリア・県内の配達エリアは、那覇市、浦添市、宜野湾市、糸満市、豊見城市、南風原町、中城村、沖縄市とその近隣を配達しています。
・県外の場合は、別途宅配代金(+1,200円)が追加されますが、直営店「ゆいマルシェ」のスタッフまでお問い合わせください。

・随時会員さんを募集中です。直営店「ゆいマルシェ」までお問い合わせ下さい。

 ■直営店「ゆいマルシェ
・パンと産直食材の店「ゆいマルシェ」も、那覇市金城(かなぐすく)で運営しています。
 那覇市小禄の沖縄県産業支援センター近くに有ります。
 住所:那覇市金城3丁目 ゆいビル1F   TEL098-987-0263
http://okinawanousan.ti-da.net/d2011-05-24.html

*旬の野菜セット5~6品


*久米島産の赤鶏卵6個


*ルージュブランの胚芽食パン1斤



・2013年3月現在で270名程の皆さんが会員様としてご登録いただいています。ご利用ありがとうございます。
  


Posted by 産直まるしぇ at 10:14Comments(0)

2013年03月17日

最近のゆいマルシェ


こんにちわ。

久しぶりに野菜果物と卵やパンなどの産直食材の店「ゆいマルシェ」を紹介します。

■産直食材のミニショップ「ゆいマルシェ」
  場所:那覇市金城(かなぐすく)3-8-11 ゆいビル1F
     TEL098-987-0263


アクセス:那覇市奥ノ山運動公園から小禄バイパスを糸満方面に進み
     県産業支援センターを100mほど過ぎた左側にあります。(駐車3台)



http://maps.loco.yahoo.co.jp/maps?lat=26.20114353&lon=127.66215535&ac=47201&az=93.3.8.11&z=16&id=&fa=pa&ei=utf8&p=沖縄

最近のマルシェの様子を、写真でご紹介します。

【ゆいマルシェ正面】


【ちいさな手づくり看板を作成しました】


【広さはほんの10坪程度、ちいさな産直セレクトショップです】
<


【野菜のテーブル】






















【森岡さんの人参のチャツネ、ネギペースト】



【無添加の調味料やお菓子、そして黒糖パウダーやカレーなどの沖縄PB食品のコーナー】














【パンやクッキー、パイなどのテーブル】











【平日の昼は日替わり弁当も置いています】


【知る人ぞ知る おっぱ牛乳、カフェオレ、ヨーグルト。ドリンクなど】










【永吉豆腐は首里の老舗豆腐屋さん。国産3種の揃い踏み】


【お祝い返しのロールケーキセット、パウンドケーキセット。きなこやさん製造】

  


Posted by 産直まるしぇ at 20:30Comments(0)ショップ直営店ゆいマルシェ

2013年03月12日

TPP(環太平洋地域による経済連携協定)の参加について(パートⅣ最終回)

TPP(環太平洋地域による経済連携協定)の参加について(パートⅣ最終回)
 日本の食料自給率は2010年で39%(カロリーベース)でした。
先進国の中でも最も低く、食の安全・安心などの観点からも
自給率を上げる努力が求められています。
では、沖縄県の食料自給率はどうでしょうか。2010年が34%でした。
全国平均よりも低い数値でした。ちなみに隣りの鹿児島県は
89%の自給率を誇ります。沖縄県の場合は観光産業などのサービス業が多く、
台風被害で農業生産が低くなるのは容易に想像できますが、
深刻なのは沖縄での食料自給率の約7~8割がサトウキビで占めていることです。
少し前の県議会において「2005年の沖縄の自給率は30%。
サトウキビを除くと6%の自給率でしかない」と答弁されています。

【H20年 第2回 県議会答弁】
http://www2.pref.okinawa.jp/oki/Gikairep1.nsf/481e05e7edaca1db49256f540004c033/6ead184b8fcf5cdb492574c100164781?OpenDocument


■TPP参加でサトウキビ、牛、豚の畜産業が影響を受けます。
 もし仮にTPP交渉に参加し、例外品目が認めらずに関税無しで
輸入品が自由に入荷されると、沖縄の場合はサトウキビ産業は
壊滅的な影響を受け、また、牛肉や豚肉も70~75%の生産量が
減少すると報道されました。


【仲吉勝弘さん】


■TPP交渉参加問題に負けない農業を目指して
 産直まるしぇの生産者仲吉良勝弘さんは40代。糸満の丘で鉄骨ハウスを
利用した農業を続けています。農業を始めた頃はランの栽培でした。
最初に施設補助金を利用しました。しかし、次第に生産費と売上金額が
合わなくなりました。
また、大型台風でビニールや鉄骨が壊れると百万円単位で修理をしました。
農業を続けるためにラン栽培を辞め、鉄骨ハウスを生かして
沖縄にあった農業を模索しました。たどり着いたのが、鉄骨ハウスの中で
ベット栽培(腰の高さのベッド台に10cm程度に土を乗せて育てる栽培)による
ワケギ、ニラ、ハンダマを栽培し安定的に出荷しています。





■TPP参加問題と農業現場でやれること
今回のTPP参加は特に離島のサトウキビ農家と畜産農家が大変な状況になります。
農業が続けられなくなる農家の少なくないと言われます。連鎖して、
地域の製糖工場を始め運送などの企業も厳しくなり、地域経済が衰退してゆきます。
 仲良さんは言います。「沖縄はサトウキビから他の作物に転換する必要があります。
県の一括交付金を利用しインドネシアからの農業研修者も受け入れ規模農業に挑戦しています。」

【編集雑感】

現在、TPP交渉参加の農業分野の問題は、直接的には農業者や農業団体、農業関連事業者に影響がでる問題ですが、 実際には消費者である市民にこそ、影響が出てくると思います。それは食の安全に対してです。関税無しで、安い農産物が大量に入ってきます。すると、国産の野菜や米、乳製品も安くしますが、採算が合わなくなり、生産や製造は海外にシフトします。現在、輸入農産物の残留検査や食品添加物基準の検査体制は、現在でも不十分で一部の食品しかサンプル的に行なっているのが現状です。過去にも、農産物の輸入自由化(オレンジ、牛肉、パイナップルなど)で国内生産量と産業は縮小してきました。米のミニマムアクセスは今も国内の米生産者を、減反という形で苦しめています。
そうして、今回の輸入関税が無くなると、国産農産物は多大な打撃を受け、生産量が縮小します。その影響は、やはり安全で安心な国産農産物を食べたいと思う市民にとって、稀少で高い国産品になってしまうのです。

今でこそ、2年前の原発事故で、食品の放射能汚染を心配する状況になっています。しかし、原発事故以前は、輸入農産物の残留農薬や輸入食品の基準外の添加物の検出などで、食の安全が問題視されていました。
中国産のホウレンソウ残留農薬問題などは、原発事故での被曝した食品のほうが「より怖い」との声を聞いたりします。放射能被爆の問題の前に、食品の残留農薬や添加物残留問題は今もあるのです。幼児児童のアトピーやアレルギーの問題、精子や卵子の減少による不妊、果ては乳児の奇形などは化学物質の摂取が疑われています。

先進国の中で最下位の食料自給率の低さは、今に始まった事ではありません。戦後から、食料政策は、アメリカの脱脂粉乳や学校給食のパン(小麦)などが米食に取って替わられてきました。食の欧米化と言われ、経済大国第2位まで成長した工業国の日本が、農村の若い働き手を都市や工業地域に吸い寄せられていきました。そして、現在、多くの農村地域を見渡せば過疎化が進み、地域を支える若い人々の雇用も産業も無いのが実情です。農業の担い手も少なくなっています。「海外にも通用する農産物ブランドを背景に魅力ある農業を育てる」と政府は言います。果たして、その選択は正しいのでしょうか?

少なくとも、戦後の先進国は、自国の食料自給を高めてきました。その上で、農産物を海外に輸出する戦略を持っています。数年前に、小麦や大豆などが世界的に不作になり、ロシア、アメリカ、フランス、オーストラリアなどの輸出国は、国外に農産物の出荷を制限しました。ロシアなどは一切出荷しませんでした。日本の小麦製品、大豆製品は高騰しました。今日でもじわりじわり高騰しています。

農産物の多くを、国外の輸入品に頼る現在の日本の姿があります。そして、アメリカ主導のTPP交渉に参加することで関税撤廃になってゆけば、ますます、国産農産物の減少と農家の担い手を困難にしてゆくのは明らかです。
中国、韓国とのFTAやASEAN+3でのアジア地域にて、日本の役割を果たすことが懸命だと考えています。



  


Posted by 産直まるしぇ at 16:11Comments(0)暮らし

2013年03月10日

TPP(環太平洋地域による経済連携協定)への参加について(パートⅢ)

■TPP(環太平洋地域による経済連携協定)への参加について(パートⅢ)
 先週末、安部首相はオバマ大統領と首脳会談を行い
TPP交渉参加についての共同声明を出しました。
その内容で例外品目(関税除外)が日米両国にあることを
確認しましたが、その例外品目として扱うかは確認されませんでした。
その会談を受けて、首相は日本がPTTに参加表明を行なうと記者会見を開きました。
 安部首相の発言を経済界は評価し、農業団体は評価しませんでした。
今後の議論と参加の是非が注目されます。

■農産物で最重要な例外品目は米と牛肉です。
 主食の米は安価な輸入米の価格競争に陥り、農業者がお米を作れなくなります。
そして、数少ない国産米は希少価値も加わり、より高い価格になりると予想されます。
外の国産農産物も輸入農産物に替わる事で、日本の食料自給率は
16%(カロリーベース)程度になると、国は試算しています。

【石垣島の水田風景】


■消費量は減っても主食はお米(ごはん)です。
 お米は日本の和食文化の中心と言えます。食生活が欧米化して
朝はパン食、昼は麺類でも、夜はご飯を食べたいと思う方は多いと思います。
そういう筆者もそうですが、美味しい国産のお米を食べると美味しさで幸せを感じます。

■平成の米騒動
過去、1993年(平成5年)の夏の冷害により、お米が大不作になりました。
その後、平成の米騒動に発展しました。国産のお米が年間を通じて不足になるとして
お米の買占めが始まり、店頭ではお米の品不足になりました。
日本政府は、緊急に外国産米を緊急輸入にして、米卸などに国産米と外国産を
セットとして割り当てを行い、消費者も国産と外国産をセットで購入することになりました。
その時のお米が、日本の中粒種のジャポニカ種とは違う、粘り気の無い
ぱさぱさとした長粒種が多く輸入されました。味が美味しくないと評価され
「やはり日本の米が良い」と国産のお米が支持されました。

■日本がアジアの米を買い占めた?
 アメリカ、中国、タイ等から緊急輸入し、アジアの国々でお米が不足になりました。
米価格が高騰し、米を主食とするアジアの人々へ大きな影響を与えました。(次回、最終回)
  


Posted by 産直まるしぇ at 23:21Comments(0)暮らし

2013年03月02日

3月2日の記事

■TPP(環太平洋地域による経済連携協定)への参加について(パートⅡ)
 先週末、安部首相はオバマ大統領と首脳会談を行いTPP交渉参加についての
共同声明を出しました。例外品目(関税除外)が日米両国にあることは確認しましたが、
その例外品目になる品目は確認されませんでした。その後、安部首相は日本が、
PTTに参加表明を行なうと記者会見を行ないました。安部首相の発言を経済界は評価し、
農業団体は評価しませんでした。今後の議論と参加の是非が注目されます。


■農産物の重要な例外品目は米と牛肉です。
 前回、主食の米は安価な輸入米との価格競争に陥り、日本の農家がお米を作れなくなると
言われています。そして、国産米は希少価値も加わり、より高い価格になりると予想されます。
また、他の農産物も輸入農産物に取って代わる事で、日本の食料自給率は16%(カロリーベース)程度に
なると国は試算しています。
【石垣島の水田と農家】


■主食のお米について
 お米は日本の和食文化の中心と言えます。食生活が欧米化して朝はパン食、昼は麺類でも、
夜はご飯を食べたいと思う方は多いと思います。そういう私もそうですが、なるべく美味しい
国産のお米を食べると幸せを感じます。
 過去に、1993年平成3年の年に夏の冷害によりお米が大不作になりました。
平成の米騒動に発展しました。国産のお米が年間を通じて不足になるとしてお米の買占めが始まり、
店頭ではお米の品不足になりました。
日本政府は、緊急に外国産米を緊急輸入にして、米卸などに国産米と外国産をセットとして
割り当てを行い、消費者も国産と外国産をセットで購入することになりました。
その時のお米が、日本の中粒種のジャポニカ種とは違う、粘り気の無いぱさぱさとした長粒種が
多く輸入されました。
味が美味しくないと評価され「やはり日本の米が良い」と国産のお米が支持されました。
■日本が世界の米を買い占めた?
 アメリカ、中国、タイから緊急輸入しましたが、今度はアジアの国々でお米が不足になり、
米価格が高騰しました。アジアの貧しい人々に困難を強いてしまいました。

【石垣島米生産者の仲新城淳さん】沖縄で最も早くおコメを栽培する方です。
  


Posted by 産直まるしぇ at 18:16Comments(0)

2013年02月22日

TTP参加で沖縄の農業はどうなるのか?

■TPP(環太平洋地域による経済連携協定)の
参加について
(パートⅠ)
 ニュース等でご存知の通り、TPP参加の是非が盛んに議論されています。
農業分野は「聖域無き関税撤廃」になると主食の米などが
安価な輸入米の価格競争に陥り、農業者がお米を作れなくなると言われています。
H22年日本の食料自給率は39%(カロリーベース)ですが、主食のお米は97%を
維持しています。食品の中でも23%の割合を占めています。
 先進国と呼ばれる国の中でも、最も食料自給率は、最も低いレベルにあります。
【参考:先進国のカロリーベースの自給率】


 日本がお米生産を維持したい理由は、食料自給率を少しでも維持したいことと
外に幾つかの理由があります。
まず一つは、日本の食文化はお米の文化で和食中心です。
そのお米を国産で維持したい気持ちがあります。
過去に、1993年平成3年の年に夏の冷害によりお米が大不作になりました。
平成の米騒動に発展しました。国産のお米が年間を通じて不足になるとして
お米の買占めが始まり、店頭ではお米の品不足になりました。
日本政府は、緊急に外国産米を緊急輸入にして、米卸などに国産米と外国産をセットとして
割り当てを行い、消費者も国産と外国産をセットで購入することになりました。
その時のお米が、日本の中粒種8ジャポニカ種)とは違う、粘り気の無い
ぱさぱさとした長粒種が多く輸入されました。
味が美味しくないと評価され「やはり日本の米が良い」と国産のお米が支持されました。

もう一つは、豊年祭りなどの伝統文化は稲作文化のなかで培われてきたものです。
水田里山は日本の原風景です。日本人の心の故郷が原風景や伝統行事の中に
あると言われています。自然環境の点からは、水を蓄える自然環境の持続的機能が
田んぼ里山にはあります。自然の貯水ダムだといわれています。

一方、経済面からの米の流通制度は、日本の農協をはじめ、米卸や小売などの
農産物流通として大きな経済システムが形作られています。
農産物の中では最も大きな経済効果をもたらすのがお米の流通だと言えます。
少し、長くなりましたが、お米を守るために、安い輸入米に高い関税を科けているのです。
 外にも小麦、砂糖、牛肉、乳製品なども高い関税により国産農産物を守っています。
多くの農家や農業団体、農水省などはTPPで関税の例外品目が無い為、
TPP交渉参加に反対の立場です。
【石垣島の田んぼの風景】


■TPP賛成という立場。
 主に、海外に輸出する大手企業は、TPPに賛成しています。
資源が乏しい日本では自動車産業、電子機器、鉄鋼などの大手企業にとっては
企業業績が回復できるのでTPP参加を賛成する企業は多く、同時に円安になることで
輸出取引が増えると製造業を中心に期待されています。 

■さて、沖縄の農業にとっては?
 過去に沖縄の基幹作物であったパイナップルは1970年代に冷凍パインの輸入自由化があり、
1990年「パイナップル缶の輸入自由化」で生産量が半減しました。
その為、パイナップル工場が閉鎖となり、さらに生産量も激減しています。
 一方サトウキビは砂糖の輸入関税240%を科しながら、
国内の生産者への買取価格の保障に充て、沖縄のサトウキビ産業を維持しています。




■もし仮にTPPに参加した場合
 沖縄のサトウキビ生産や畜産業などは壊滅的な打撃を受けるとされています。
現在でも、沖縄の7割の農家がサトウキビを生産し、栽培面積は5割を超えてます。
比較的栽培の手間がかからず、外の作物に比べ台風被害に強いので沖縄に
適した作物として国の砂糖産業として定着させてきました。
それだけ、多くの農家と沖縄の農業に与える影響は大きいと言えます。

■台風被害に強い農業の模索が始まっています。
例えば、産直まるしぇの生産者仲吉さん。鉄鋼ハウスでベンチ栽培を行い、
周年栽培でニラ、ワケギ、ハンダマを生産しています。(つづく)



【台風被害にあったサトウキビ畑】


【参考】
■高関税の農産物
コンニャクイモ 1706%、 コメ788%、落花生737%
デンプン583%
雑豆403%
バター360%、大麦256%、小麦252%、


  


Posted by 産直まるしぇ at 22:13Comments(0)産地

2013年02月13日

東日本大震災からまもなく2年。

■東日本大震災からまもなく2年。
 2011年3月11日、三陸沖を震源地とするマグニチュード9.0の
「東北地方太平洋沖地震」が発生して2年になります。
この地震に伴う大津波によって岩手、宮城、福島、茨城、千葉などの
沿岸地域では壊滅的な被害が発生しました。押し寄せる大津波が、
防波堤を乗り越え、集落や家並みと田畑などを飲み込んでゆく様子が
被災地上空のヘリコプターから実況中継で報じられていました。
あまりにも信じられない悲惨な状況に言葉を失ってしまいました。
約1万9千人という大勢の命が犠牲になってしまいました。
(死者 15,880人 行方不明 2,698人、2013年1月現在)

■大震災と原発放射能漏れ事故
東京電力福島第一原子力発電所では津波により冷却能力を失い、
深刻な原子力事故が発生しました。
(原子力事故評価はチェリノブイリと同じレベル7)
当初、福島第一原発から半径20kmの住民退去命令が出され、
その後、警戒区域や計画的避難区域などが設定され、
多くの方が故郷を離れざるを得ない状況です。

■原発事故は東日本の広範囲に影響した。




■原発放射能事故から逃れて。
 この1月までに沖縄に原発影響から避難して来た方は1、056名になます。
会員さんにも関東地区から沖縄へ避難している方がいます。
長く住み慣れた故郷を離れて大変なご苦労をされていることと思います。
「沖縄の知人から、まるしぇを紹介されて利用しています」
「どこで、誰が、どのように育てたかが解る野菜と卵なので安心」とのこと。
改めて、産直宅配の役割と沖縄の農産物の良さを実感しました。

■茨城から避難した久保田美奈穂さん。
福島原発の放射能汚染から遠ざかるため、沖縄に移住している久保田さんの
お話を聞く機会がありました。小さなお子さん二人を抱えて、
沖縄に始めて降り立ったのが約2年前。「震災後、時々に鼻血が出たり、
首のところに赤く発疹が出たりなど、いろいろ体調に異変があり、
子供達のことを考えると避難しなくては」と思い日本で一番遠くの沖縄へ。
県産野菜を産直まるしぇからお届けしました。

■東電原発事故集団訴訟を沖縄から。
久保田さんは国と東電に対して、原状回復と多くの被災者への全体救済を求める共同代表の一人。
「子供達に負の遺産を残すわけにはいけない」と熱く語ります。

~「東電原発事故の説明を求める会」の集まり~
■日時:2月16日(土)14:00~
■場所:コープあっぷる店
 (那覇市おもろまち)
■ブログ:「東電原発事故の説明を求める会」で検索。

http://blog.goo.ne.jp/hinan_okinawa  


Posted by 産直まるしぇ at 10:05Comments(0)暮らし

2013年02月03日

「タンカン」の美味しい季節。(パートⅡ)

■「タンカン」の美味しい季節。(パートⅡ)
 先週にお届けした伊豆味果樹生産組合の「タンカン」はいかがでしたか。
見た目は、台風の被害でザラザラで傷跡がありカッコ良くないのですが、
会員さんの多くの方から「酸味と甘さのバランスが良く美味しい」などの
ご意見が寄せられました。伊豆味果樹のの生産者の皆さんにはお伝えしておきますね。

■タンカン栽培の悩み。
 さて、タンカンの産地本部町伊豆味では、ここ数年前から、困ったことが
起きています。それは、カラスやこうもり等による「鳥の食害」です。
12月中旬までのタンカンは色も緑が残り、酸っぱさもあるため、
さすがのカラス・こうもりは食べません。しかし、12月後半からタンカンが
紅色に染まり始めてくると、鳥も食べごろといわんばかりに、
美味しいそうなタンカンから、皮を突っついて食べてゆきます。




■対策は防鳥ネットを被せること。
国や県の補助事業で、ネットの購入費用の一部は補助を受けられますが、
そのネットは一本一本を覆うような大きなネットです。一軒の農家で
数十本のタンカンがあり、購入費用の負担や、多くは斜面がきつい山間部での
ネットを被せる労働の大変さもあるので全ての、タンカンの樹には
ネットを被せることが出来ないのが現状です。



農家の本音。
 伊豆味果樹の上原幸安さんは「農家の高齢化もあり、ネットをかける労力は
大変なもの。こうもりなどは一晩で一本分のタンカンを食べてしまう。」と
残念そうに言います。鳥よりも早めに少し青めが残るタンカンを取ることも可能です。
上原さんは「本当のタンカンの美味しさは、樹の上で、綺麗な紅色になった時が
一番うまい。」「美味しさを求めて、樹に成らして置くと、鳥の餌食になってしまうので、
収穫時期を迷いながらやっている」といいます。



■鳥対策としてはベター?
 カラスやヒヨドリなどは猟友会が、行政の要請で、害獣駆除として実施されているが、
数はほんの僅かです。今は防鳥ネットがより良い対策になっています。  


Posted by 産直まるしぇ at 22:19Comments(0)島の果物