てぃーだブログ › 宝の島の贈り物・・・    おきなわ農産日記

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2014年01月28日

沖縄のレタス栽培とネグロスからの農業研修生。

■沖縄のレタス栽培
今月初め、沖縄本島南部のレタス栽培の視察に行きました。
場所は糸満市の高台で、傾斜がなだらかな圃場が広がり、
数年前に農地整備が行なわれたところです。
遠くには摩文仁の海が広がり、海からのミネラルが風に乗って
やってくるのでミネラル分豊富で豊かな圃場です。

生産者は、仲吉勝広さん。以前にも紹介しましたが(9/8記載)
主に、観葉植物専門の鉄骨ハウスを利用して、周年栽培の
ハンダマ(スイゼンジナ)やニラ、ワケギを中心に
栽培してきました。

【左側が仲吉さん】



昨年からは、もう一歩規模拡大を進めて、冬作のレタス栽培に
取り組んでいます。
その面積は、5,000坪(野球のグランドより一回り大きい)。
土壌改良のために堆肥や土を入れたのは、なんとトラック600台分!





■規模農業で生き残る。
 TPPで輸入野菜も安くで、洪水のように入ってきます。
その中で、仲吉さんが選択したのがレタスの大規模栽培。
 地域の仲間8名程で生産者組合を作り、既存の農業団体を
当てにするのではなく、自分達で生産量を背景に、
独自の販売ルートを開拓しています。
 農業分野で自立する沖縄経済を構築する動きです。

■規模農業の生産を支える労働力。
 沖縄でも農業従事者の高齢化は大きな問題。仲吉さんの地域も
例外ではなく、その為に規模拡大の選択枝はありませんでした。
 仲吉さんは、沖縄県の事業支援を受けて、アジア地域からの
農業実習生受入制度を利用して農作業の人手不足を補っています。



■フィリッピンからの農業実習生
 この写真の青いユニフォームの青年たちは、フィリピン
ネグロス島から、昨年末に沖縄へ来たとのことです。
22歳~28歳。4ヶ月は自国で日本語を勉強し、カタコトの
日本語をしゃべります。さらに、沖縄で数週間の日本語勉強を
に当て、土日祝日を仲吉さんが農業研修として面倒を見ます。
2月頃から、本格的に仲吉さんの大きな力になると思います。

■まじめも真面目。
仲吉さんは「とにかく真面目。3年間沖縄で農業研修し、
野菜栽培の技術を身に付け、お金も仕送りや蓄えにするんだろうね。
頼もしい青年達ですよ。」
雇用する立場の責任感と、親身となって彼らを引き受けることを感じます。
「彼らに教えられることは大きいよ」と、身内みたいに自慢げです。

■ネグロス島のこと。
 フィリピンネグロス島は、パルシステムのバナナ産地があるところ。
15年ほど前に、筆者が生協の果物担当として現地に行って、
自立基金の有るバランゴンバナナの大切さを実感した頃を思い出しました。
 島のさらに奥の農村で民泊し、裸足で遊ぶ子供たちと手振り身振りで
コミュニケーションしながら、この子達の為にできることを考えていました。
生協運動の国際交流としての産直の原点だったのでしょう。

そして今、沖縄に農業を学びに来て、稼いで自立するネグロスの農業を
彼らが担ってゆく。
思わず「頑張ろうね」と、声をかけずにはいられませんでした。

下の写真は、ベトナムから来て、仲吉さんを手伝っている琉大の聴講生。
(あ~、名前を聞きそびれた・・・)

この目の輝きがいいんだなぁ~。実に。





  


Posted by 産直まるしぇ at 19:22Comments(0)農業

2014年01月26日

きままにロハススタイルに上里さゆりさんが登場!

■RBC琉球放送の夕方の情報番組
「きままにロハススタイル」に上里さんが登場!


先週案内すればよかったのですが、情報までに。

http://www.rbc.co.jp/lohas.php?itemid=49381&catid=59

■バジルなど、ハーブ農家の上里さゆりさんのこと。
沖縄県豊見城市(とみしろし)の保栄茂(びん)でハーブとスパイスを
栽培している上里さゆりさんは、農地も農器具も無い中から農業を
一から始めた新規就農者の一人でした。

農業に飛び込む前は、企業コンサルや企業調査、マーケティングなどの
キャリヤウーマンだったそうです。

もっと、自分らしく暮らしたい。食と農を見つめた生き方を考えると、
自ずと答えが「農家をやる!」の決意だったそうです。



■人に助けられている。
農村は、意外と保守的で知らない人に農地は貸さないし、
農業に対しての誇りとその厳しさもあり、生半可には、
農家として受け入れてはくれないところがあります。
ましては、女性で、農業未経験の上里さんには、結構ハードルが
高い農村の壁みたいなものが、あったに違いないと・・・。

上里さんは「最初は農地を借りたり、栽培土作りも解らずに大変でした。」
「しかし、私は農業の良き師匠にめぐり合い、今も何とかやっています。」
「そして、まわりの女性農業者の仲間と、農作業を協同に助け合っているのが
とても良くて、あーでもない、こーでもないと栽培のことや物流、
果ては人間関係まで相談しています。支えあっています。」と、とにかく明るい。

■自分のことより、まず、人の心配。
時々、”元気ですか~”と訊ねていくと、逆に上里さんから
「仕事のほうはどうですか?順調ですか?」と矢継ぎ早に質問攻め。
「そう、大変なんだ~」と先ずはこちらの心配をしてくれるのです。

自分のことで精一杯で人への思いやりがなくなっている自分を振り返らせます。
上里さんのように農を中心に生活する人々からは、大事なことを教わっています。







■沖縄で暮らす。農的生活と身体との対話
沖縄で暮らすことは、もっと心もちが楽でありたいと、
いまも思うのですが、なかなかその環境にありません。

ビジネスや沖縄問題などを考えるといつも忙しく空回り。
まだまだと努力不足で力不足を感じているのが現状です。

しかし、暮らしを少しの工夫で変えられるなら、変えてみたい。
自分も、農的生活を暮らしに取り入れる。
身体と対話しながら生きてみるのはどうか。
すると、凝り固まった考えや意識から、すこしは開放されるだろうなどと
考えたりしています。

さて、このブログを終えたら、走りに行こう。
週末は、畑を耕しに行こうと思います。

ではでは。




  


Posted by 産直まるしぇ at 21:31Comments(0)産地

2014年01月21日

産直まるしぇの休業について

久しぶりの更新です。

この、ブログでお伝えしてきた産直宅配の「産直まるしぇ」ですが、
昨年の11月から休業とさせていただいています。
多くの方に支えられながら、その恩返しも出来ない状況なので、
大変申し訳ない思いでいっぱいです。

「作っている人がわかる地元沖縄の生産者の野菜を、安心して野菜を
食べたい消費者会員にお届けする」産直まるしぇの野菜セットは、
約2年半の間、ピーク時で約200名の会員さんに毎週お届けしてきました。

同時に、直営店舗もアンテナショップ、野菜の豊作・不足時の
過不足調整が出来るように営業していましたが、その店舗経営は、
店舗場所の問題や経営ノウハウの未熟さもあり、採算が合わずに
閉店としました。
宅配部門より、店舗部門の採算が、経営を圧迫してしまいました。


産直まるしぇの代表だった山城加寿社長と、2011年4月に
新規事業として、この産直事業はスタートしました。
産直宅配をお届けし、畑と食卓をつなぎ、農業の厳しさや喜びを、
消費者と共有することでした。大げさに言うと「産直によって、
沖縄の農業が元気を取り戻し、沖縄の食文化を取り戻す運動」として
位置づけてスタートしました。
山城社長は「この産直宅配事業は、理念先行でいいのかもしれない」と
言っていました。
しかし、昨年8月30日に、山城社長は、悪性の胃癌により逝去しました。

新規事業の見直し。採算が合わないまま続けることが出来ずに、
宅配の休業と店舗の閉鎖を選択しました。

休業して約3ヶ月になりました。

現在は、県内で販売している「豆苗」の営業集中しながら、
まるしぇの後片付けを進めています。
このブログを読まれる皆さんに、どのように伝えればいいのか解らず、
ずるずると、年を越してしまいました。

まずは事実をお伝えします。
野菜宅配を今後どうするのかを今後検討してゆきます。

そして、このブログは、沖縄の農や農業のこと、そして島の暮らしを、
つれづれに記して行きたいと考えています。

これからも、沖縄の農と食をお伝えできるよう勉強です。
どうぞ、よろしくお願いします。

では、今日はこのへんで・・・。


  


Posted by 産直まるしぇ at 19:58Comments(0)産直野菜の宅配

2013年10月10日

沖縄の野菜ソムリエについて

沖縄は野菜ソムリエの活動がすごい! 現在、日本野菜ソムリエ協会の資格を持つ沖縄の野菜ソムリエの
皆さんの活動が注目を浴びています。野菜ソムリエとしての
専門知識やスキルを活かし、沖縄の野菜・果物を味わい、
その特徴や魅力を発信するなどの活動も行っています。

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 野菜や果物を食べると健康に良いと頭では理解していますが、
普段の食生活で十分に摂ることがで出来ているかというと、
これがなかなか難しいのです。
「やっぱり野菜と果物は美味しいし、健康や美容にも良いんだよね」と
分りやすく伝えるスペシャリストです。
沖縄では、初級のジュニアが約200名、中級のソムリエが15名前後、
トップのシニアが1名です。


■個性的な沖縄野菜を、野菜ソムリエが紹介。
 他府県に比べ、沖縄は島野菜といわれるほど個性的なものが特徴です。
例えば、夏のゴーヤーはチャンプルーで夏バテを防止に役立つし、
ナーベーラー(ヘチマ)はウンブシー(味噌味の煮物あ)にして
豊富な食物繊維で腸内を整えます。ニガナやハンダマ、フーチバー
(よもぎ)や島らっきょうなどは、体に良いとされる苦味や辛味成分が
多く含まれています。その独特な沖縄島野菜の特徴やおいしい食べ方を
紹介し、利用を広めるのが野菜ソムリエの仕事です。


■沖縄野菜プロジェクト協同組合を中心に。
 その島野菜を紹介する野菜ソムリエが、講演やセミナーなどを通じて、
沖縄の野菜・果物の特徴や魅力を発信することを事業の目的に、
多くの野菜ソムリエの皆さんが集まり立ち上げたのが「沖縄野菜
プロジェクト協同組合」です。



■野菜プロジェクトが3周年を迎えました。
 先月、沖縄野菜プロジェクト協同組合の3周年記念パーティーが
那覇市内のホテルでありました。普段のご活躍を祝して、
産直まるしぇからお祝いに参加してきました。パーティーな中で、
代表の岡田郁子さんは「沖縄の島野菜と熱帯フルーツには、
体に良いものばかり。島のものを食べて、もう一度『長寿日本一』を
取り戻しましょう」と今後の意気込みを語りました。
また、全国でも難関のシニア野菜ソムリエの徳元佳代子さんが、
昨年の活躍に対して全国のソムリエの頂点「野菜ソムリエアワード
金賞」授与に対して、特別表彰がありました。徳元さんの活躍や存在は、
多くのソムリエの皆さんの憧れであり誇りでもあります。
 沖縄の野菜や果物が「ぬちぐすい(命の薬)」
として、健康長寿の島を支えてゆきます。
 
*3周年で岡田代表(右)特別褒賞を受ける徳元さん⇒



  


Posted by 産直まるしぇ at 22:29Comments(1)県産野菜

2013年09月23日

農業で東村高江にくらす。

農業で地域に暮す。(東村高江の農家さん森岡浩二・尚子さんから学ぶ)

映画「標的の村」について>
 産直まるしぇの店舗では、東村高江の農家、森岡さんの野菜を、週一回送って
頂き販売しています。農薬と化学肥料は一切使わない農法を実践しています。

その森岡さんたちの住み高江地域の周辺では米軍基地が隣接し、オスプレイの離発着
出来るヘリパットが建設進み、県民の7割が配備反対しているオスプレイの
戦争訓練が行なわれています。

産直まるしぇでは、基地経済に頼らない自立する経済を目指して、農家さんと
消費者を結ぶ産直事業を行なってきました。産直まるしぇとして、産直農家の
森岡さんたちの抗議行動に賛同し農産物を頂くことで支援の一助になればと
考えています。

映画「標的の村」について
 森岡さんたちの住む、東村高江の映画が、この9月から、桜坂劇場(那覇市)にて
ドキュメント映画「標的の村」として上映されています。

■早速、観に行きました。
一時間半余りのドキュメントで、国家(防衛省)や警察権力が
市民の人権を侵しているようすが、良く伝わる映画です。
前半は、高江のスラップ裁判(国家などの強い権力を持つものが、
権力を持たない個人を裁判で訴えて、威圧的に抵抗する発言を封じるなどの
報復を目的として行なう訴訟の実態が映し出されています。欧米の多くでは
法律で禁止されているますが日本には禁止する法律も、司法にその概念が無いと
いわれています。
 後半は、オスプレイ強行配備に抵抗する市民・県民が、米軍基地を守る防衛省と
警察の国家権力が、普天間米軍基地ゲートで座り込み抗議する市民・県民・支援者を
強制排除する様子が、琉球朝日放送のカメラが捉えていた。
マスコミでされ、強制排除の現場から排除され、報道と言論の自由を
黙殺させる国家・警察権力の行使。
いざとなれば、けして県民市民を守る組織で無いことが現場の映像が映し出して
いました。

同じうちなーんちゅの抗議する県民と警察官が衝突する。
そして金網では米軍人が薄ら笑いを浮かべて眺めているのが印象的です。
非難されるべきは、米軍とそれを受け入れる日本政府(国家)。

琉球朝日放送の報道局が、その事実を多くの県民、日本人に知らせるために
ドキュメント番組を映画に仕上げて、全国で上映されています。
うちなーんちゅ必見のドキュメントだと思いますので、
是非、桜坂へ足をお運び下さい。


以下、森岡さんたち高江の様子を、記載します。
(12年10月に掲載した文章に加筆しました)

■自然豊かな東村高江。
高江地区は森が深く、国指定天然記念物のノグチゲラや準絶滅危惧種の蝶
リュウキュウウラボシシジミなどの琉球列島の貴重な固有種が生息している地域。
その静かな森の中に、問題の米軍オスプレイ離発着ヘリポートが建設され始めて
います。生物学者や研究者は「工事によって森林が伐採されたり、騒音で生き物に
与える生息地の減少で生態系が崩れて、貴重な動植物が激減する」と警笛を鳴らして
います。
浩二さんは「民家から200mしか離れていないところでオスプレイが低空飛行で
飛んでくる。下から見上げると乗っているアメリカ兵と目が合うほどの距離で、
うるさすぎて普通の会話もできない」と言います。
 ヘリパット建設問題はもう7年目に入りました。高江住民と支援者はヘリパットは
要らないと反対抗議の座り込みを続けています


■子供は自然豊かな高江で育てたい。
 森岡家は小学生を頭に2歳児までのお子さん3名。高江の自然豊かなヤンバルの森で
育ちました。自宅近くの小川で水浴びをし、野山を駆けまわり、森の植物と生き物達と
過ごした3名は知恵と感性溢れる素直な子供たちです。
この豊かな高江の自然が大事。静かな山里で子供達と一緒に心豊かに暮らしています。
「だから、高江にはヘリパットもオスプレイはいらないのです」と浩二さん。

■豊かな生活。
 一般的に「便利でな家電品に囲まれて、金銭的に余裕があれば便利で快適な生活を
送ることができる」ので豊かだと言いいます。
しかし、森岡家ではテレビも冷蔵庫もおいていません。そして、台風や夏の暑さで
で野菜が不足している時には尚子さんは「自然には勝てない。野菜が全滅しても
ハコベなどの野草を楽しんで食べることも幸せじゃない?」と・・・。

■私たちにできることを。
沖縄には豊かな自然があり、静かな暮らしがあります。しかし、壊されている現実も
あります。その暮らしを守る抵抗運動の最前線が高江や辺野古、普天間だと思います。
これ以上、私たち沖縄に新たな基地を作らせてはいけないとことの抗議です。
基地に頼らない豊かな沖縄を実現するため、次世代の子ども達に渡す大事なタスキ
なのです。私たち沖縄の問題です。





  


Posted by 産直まるしぇ at 18:20Comments(0)暮らし

2013年09月08日

9月8日の記事

シリーズ④沖縄の夏野菜「ハンダマ(スイゼンジナ)」
■今回はハンダマの紹介です。和名はスイゼンジナ(水前寺菜)
別名キンジソウ(金時草)とも呼ばれます。挿し木で容易に
増やせ、台風の強風でも葉っぱがダメになっても暫くすると
新葉が茂ってくる生命力の強い野菜です。沖縄では年中収穫
できるので、特に夏場は重宝している島野菜です。

原産地
熱帯アジアが原産地。中国を経て日本に入って来たといわれて
います。昔から薬草として常用されてきた。

食べ方
炒め物、雑炊、茹でて和え物などに多くの料理に使用されます。
加熱すると、少しぬめりが出てきて、ゆっくりと紫色が溶け
出します。そのまま刻んでサラダにすると、鮮やかな紫色が
彩りを引き立てます。

栄養価
ビタミンB2、ビタミンA、鉄分を含むほか、葉の赤紫色には
ポリフェノールが含まれており抗酸化作用を持っていると
言われています。昔から沖縄では薬用として、疲労時に葉や
茎を煎じたり煮て食べたりしていました。

【ハンダマの葉裏は鮮やかな赤紫色。夏場は紫外線が強く
 紫色が薄くなります。】



台風に負けない沖縄農業を目指して(仲吉勝弘さん)
■沖縄本島南部糸満市で農業者の仲吉勝弘さん(40代)は
 農業団体の元職員で退職し、自ら観葉植物の栽培を手がける
生産者となりました。現在は葉野菜(ニラ等)を一年中収穫
出来る仕組みを作り上げて、昨年9月から産直まるしぇの
産直生産者として参加しています。

■沖縄の農業の困難さは台風による農産物被害が第一に挙げられ
ます。昨年は台風の当たり年。農産物への暴風被害で甚大な被害を
及ぼしました。
 その台風の被害も最小限度に抑える方策は鉄骨ハウスで栽培する
ことです。ある程度の台風でしたら夏場をビニールハウスから暴風
ネットに切り替えて暴風をやり過ごすことが出来ます。仲吉さんは
丈夫な鉄骨ハウスを導入し台風被害を最小限度にやり過ごすしています。
 主に葉野菜のニラ、ワケギ、小ネギ、ハンダマをハウス栽培で育て、
一年を通して県内に出荷しています。

【仲吉勝弘さんとハウスのベッド栽培】


【ワケギ】


【ハンダマ】


【ニラ】
  


Posted by 産直まるしぇ at 14:27Comments(0)

2013年09月05日

御礼

拝啓 このたびは株式会社沖縄物産企業連合・株式会社産直まるしぇの
   代表取締役社長 故山城加寿儀 葬儀に際しまして ご多忙中にも
   かわらず ご会葬・ご弔電・ご弔意を賜りまわり厚く御礼申し上げます
  生前 皆様からいただきましたご厚情に深く感謝申し上げます
  略儀ながら書中を持ちましてお礼申し上げます          敬具
                    2013年9月2日
                     那覇市金城3-8-11
                      株式会社 沖縄物産企業連合
                     株式会社 産直まるしぇ






■小さな産直まるしぇの一番のファン
 山城加寿社長は、まるしぇの野菜宅配の一番のファンだったと思います。
「今週のミニトマトは、美味しかった!」「久米島鶏のブツ切りと冬瓜は
汁にすると最高に合うね」など、私たちに嬉しそうに話します。
 それは、生産者の皆さんに「美味しかったよ」と伝えることと、
ただ野菜だけを届けるのではなく、消費者会員の皆さんと「食の大切さや
農の大変さや喜びも共有したい」との想いがありました。

■野菜はエコバックに
 山城社長の野菜宅配の日は毎週木曜日。まるしぇに来て「ハイ、これに
入れてね」とエコバックを差し出します。また、外食時はマイ箸を持ち歩き、
なるべく割り箸の使い捨ては減らしたいとのことです。
「環境を守ることは、個人個人が出来るところから始めよう」と口癖でした。

■沖縄物産企業連合の代表として
 山城社長は沖縄の自立経済を確立することを使命とする沖縄物産企業連合の
代表取締役社長です。山城社長の地産地消への想いもあって産直まるしぇへ
経営支援をいただき、産直事業を展開してきました。
 沖縄県産野菜の安定生産と自給率の向上を目指して、地産地消を大事にした
「農家と消費者を結ぶ」産直宅配事業です。皆様の応援に感謝申し上げます。
 故山城加寿社長のご冥福をお祈りいたします。


■以下は、沖縄物産企業連合・会社案内より 代表挨拶を転載いたします。

ご挨拶

   次世代へ残したい宝島

琉球から沖縄へ
 かつて琉球の貿易船であった「進貢船」は、アジアの大海原を“海のシルク
ロード”として駆け巡っていました。14世紀から16世紀、沖縄は東邦の中心に
位置し物産交易のアジマー(十字路)を担い、琉球王国として栄華を極めたのです。
 今日に繋がる泡盛や金楚.(ちんすこう)をはじめとする沖縄の物産の多くが、
近隣諸国にそのルーツや歴史を持ち、その異国性と多様性が沖縄の中で融合し
昇華され、独自の文化を創りあげています。
 物産は人と人を繋ぎ、人間と自然の絆を生み、そして国と国の友好関係を深めて
いく重要な役割を果たしてきたのです。かつて琉球は「東アジアに湧き出た蓬莱島
であり、貿易船を操って世界の架け橋の役割を果たす」(1458年「万国津梁の鐘」
より)と自国の事を表現しています。
しかし一方で、「琉球」と呼ばれた時代から今日までの600年余、沖縄は歴史の荒
波に翻弄され続けています。1609年に薩摩藩の侵攻を受け、太平洋戦争では多く
の尊い生命が奪われました。その後も長く米国の施政権下に置かれ、今なお
基地問題や経済問題で苦悩を深めています。

私たちの使命~沖縄の自立経済のために~
 沖縄物産企業連合は物産交易を通して「沖縄の経済自立」を実現していくための
会社組織です。そして経済活動を通して “平和で心豊かな沖縄” を将来にわたって
創りあげていきたいと思います。何よりも平和こそが持続的に経済活動を保障して
くれる大きな資産であり、経済の自立こそが平和への道筋となるのです。その結果、
沖縄の人々に尊厳をもたらすと考えています。
 ただ実際の経済社会は激しい競争原理の中にあり、しかも島嶼県としての沖縄は
始めから物流コスト等のハンディキャップを抱えての挑戦を強いられます。けっして
“自立” への道程は平坦ではありません。
 幸いにも私達には会社の理念に賛同して頂いている株主様をはじめ、メーカー様
や各得意先様など多くの方々の理解と協力があります。
 これまで以上に、地場産業の振興を担っていく沖縄のリーディングカンパニー
として自覚と誇りを持って、“志”を同じくする関係会社や団体組織との連携を深め、
経済ネットワーク化を積極的に図っていきます。そして消費者に喜んで頂ける商品
開発やサービスの提供を行い、経済自立という目標に向けて前進して参ります。
 その目標実現のため、県外は東京を拠点に大阪・福岡・名古屋に営業所、直営店
を東京・神戸・名古屋に5箇所と県内に1箇所の計6店舗設置。また今後の海外展開
を睨んで台湾にも営業所を構えています。
 世界の国々と大交易を展開した先人達の魂(マブイ)に思いを馳せて。幾多の苦難
を乗り越えてきた沖縄の“生命”を引き継いだ者と、その想いを共有する人々と
一緒になって、この島を「宝の島」にしていく決意です。それを実現する知恵と
パワーが私達にはあると信じています。

 創立から10年目を迎えた今年を新たなスタートの年とします。


2010年7月吉日
株式会社 沖縄物産企業連合
代表取締役社長 山城 加寿

  


Posted by 産直まるしぇ at 14:07Comments(0)暮らし

2013年09月03日

旧盆、先祖に感謝する一週間。

8月19~21日は旧盆、先祖に感謝する一週間でした。
■ウンケー(お迎え)の日に、先祖の霊を現世の仏壇にお招きし、
ナカノヒー(中の日)、ウークイ(お見送り)の3日間に渡り、
沢山のクァッチー(ご馳走)を先祖に食べていただきます。
そして、3日目のウークイ(お見送り)に、一族の健康と
平穏な日々に感謝しつつ、祖先の霊をグソー(あの世)に
お見送りしました。私はジナンヌー(次男)なので、
ウークイの日に中部の実家に行って、ウサゲ(手を合わせる)にきました。
家族や一族が集まるのですが、普段は疎遠になっている関係を、
旧盆で祖先に感謝するという行事で、家族や一族の絆を強めるのだと
改めて、実感しました。

お盆の沖縄仏壇



三枚肉、ラフティ、ソーキー豚肉



■親からの教え
 仏壇には、先の大戦で徴兵され戦地で亡くなったおじーを祀っています。
進軍ラッパ吹きだったこと、父方の祖父のお兄さんだったこと、
当時の徴兵の様子などを子や孫に伝えてゆきます。その話は、
今の平和のことや戦争の悲惨さなどを教えています。

お盆はご馳走がいっぱいです。
■母は、食べきれないほどの料理を仏壇にウサゲ(お供えし)ます。
父の家は貧しかったので「食べきれないのにもったいない!」と
怒ります。母は「何で、残せばいいさー」「腹いっぱい食べられるのが
幸せなんだよ」と反論します。
■また、さつまいもの評価も両親の意見は分かれます。
母の家はコメ農家だったので「戦時・戦後しばらくはサツマイモばっかり
食べていたから、もうサツマイモは食べたくないね」と母はいいます。
一方、父の家はヤンバルで薪や炭が現金収入。普段はサツマイモが主食で
「クズいもだったけど、いつもヒモジくしていたので、おなかいっぱい
食べられるのが美味しかった。今でも大好物。」
■そんな、お盆のご馳走について両親の話しを聞いて「今の時代、
食べ物が豊富にあって、平和で豊かで幸せなんだな~」と感じることが
出来ました。  


Posted by 産直まるしぇ at 15:38Comments(0)

2013年08月25日

TPPは国民には知らされない密約交渉?(上)

TPPは国民には知らされない密約交渉?(上)
■いよいよ、
この7月からTPP(環太平洋地域による経済連携協定)協定に
日本政府として交渉参加の途に就きました。驚いたことが二つあります。

■一つ目は
TPP交渉の内容が国民に一切開示されないことです。
協定が締結して初めて内容が明らかになるとのことで、
「どの品目が自由化になるのか」「各国がどのような交渉をしているのか」の
議論経過が公表されません。琉球新報は「民主主義的ではないこんな交渉からは
今すぐ撤退すべきだ」と論じています。まったくその通りで、主権者である
国民が知らないところで、私たちの生活に関わる大事な国際ルールが
密室で決めらるのです。


■二つ目は
「重要5品目(コメ、麦、牛・豚肉、乳製品、サトウキビなどの
甘味作物)の例外扱いが得られない場合は交渉撤退も辞さない」前提で
参加していますが、今の日本政府のアメリカ追従姿勢と2年前に始まったTPP交渉に
遅れて参加した日本には交渉がかなり厳しい情勢だと解ってきました。
最悪の場合、例外はコメだけで他品目は難しいということもあり得ます。

サトウキビからジャガイモ・カボチャへ
■沖縄県で
サトウキビを栽培している農家は全農家の約7割で、
全耕作面積の6割がサトウキビ栽培です。
仮に、TPP協定で関税が撤廃されてしまったら、サトウキビ農家への取引価格が
下落していしまい、サトウキビ栽培続けてゆけなくなります。
そして、製糖工場の閉鎖や地域の運送業も立ち行かなくなります。
地域経済へのダメージは計り知れないものがあります。

■久米島も
サトウキビ栽培が盛んな地域です。製糖工場もあり、12月~3月までの
製糖時期は島が最も忙しく活気づきます。
その島に産直まるしぇの産直グループ「久米島赤土の会」があります。
生産者26名は、TPP協定に振り回されないようにと、3年前からサトウキビを
減らして、ジャガイモやカボチャを段階的に栽培してきました。(つづく)  


Posted by 産直まるしぇ at 22:55Comments(1)暮らし

2013年08月20日

夏の沖縄野菜の代表「ゴーヤー」

■ 夏の沖縄野菜の代表「ゴーヤー」。
 沖縄の代表的な夏野菜と言えばゴーヤー(にがうり)ですね。
ゴーヤーチャンプルーなど夏の定番料理には欠かせない野菜です。
産直まるしぇで冬からお届けしているゴーヤーはビニールハウスで
育てたも。県外の冬のハウス栽培は灯油を使いますが、
沖縄の場合は灯油燃料を使わない無加温ハウスと呼ばれています。
冬でも温暖な沖縄の施設園芸は環境保全型農業と言ってもいいかもしれません。
ゴーヤー畑は雨よけビニールハウスです。毎年2月にトラクターで
畑を耕して、牛ふんなどの有機堆肥をタップリ散布しました。
その後、地域の人の力を借りてハウスのビニールを張り替えます。
通常は3~4年間は張替え無しで使えますが、昨年の大型台風の被害で
ビニールが全て剥がされてしまいました。
農家さんは「台風が来る度に、ビニールもお金も吹っ飛ぶねー」と
冗談めかしていいまが、「農業を続けて行くのも大変だ」とも話してくれました。

今年は、台風の発生が少ないので、大きな被害はありません。
しかし、高温、旱バツで10月ごろまで、島野菜が少ないと予想されます。

【写真は2年前の台風。沖縄本島を直撃しハウスもゴーヤーも全滅に。】


■3月にゴーヤーの苗を植えます!
ゴーヤーの苗を土に植えることを定植といいます。苗が土に根を張り
定着するのに2週間ほどかかります。そのときに根を丈夫にするため、
液肥を根元に散布します。「根をしっかり作ることで樹を丈夫に育てて
葉っぱを大きくすることができます」と農家さんは言います。

■ゴーヤーのつるを4本の子づるを選んで残し、成長を集中させます。
4月中旬ごろから花が咲き始め、同時に実を確実につけるために
花粉付け(受粉)を行ないます。佐久川さんは花粉のある雄花を摘み取り、
それを手作業で雌花に一個づつ丁寧に受粉させます。
朝の8時~11時ごろの花が咲いているころに花粉を着ける作業を行います。
毎日やる作業で根気と体力が試されます。農家さんは5月中旬~10月までの
5ヶ月間、ゴーヤーを収穫することが出来るのでビックリです。




【ゴーヤーチャンプルーには、豆腐とポークが良く合います。】





  


Posted by 産直まるしぇ at 10:22Comments(0)島の野菜

2013年08月15日

沖縄の夏野菜「つるむらさき」 シリーズ②

栄養価の高い夏野菜”ツルムラサキ”・・・(シリーズ②)
■ツルムラサキって最近の野菜だと思っていましたが、
沖縄でも戦後の野菜不足には、アタイグァー(自家菜園)に、
在来種が植えてあったそうです。
方言で「ジュビン」「ジービ」とか呼ばれ、お腹を満たすために
クファジューシー(少し固めのおじや)などに入れるなど、
特に台風で野菜不足の夏場は重宝した島野菜だったそうです。
現在は品種改良された品種です。 

【現在は品種改良された、見慣れた緑茎が一般的】


【ツルが鮮やかな赤色の方は沖縄の在来種。】


■東南アジア原産のツル性植物。
繁殖お旺盛で夏の暑さや台風にも強いので沖縄では
栽培しやすい野菜です。また、虫や病気にも強いので
有機栽培で育てることが出来ます。

■食べ方としては、ほうれん草と同じ料理法で味わいます。
定番は湯がいてオカカと醤油を垂らした「おひたし」が人気です。
特徴のヌメリと風味を味わいます。油との相性もいいので、
以前レシピでお勧めした、中華風油いためもお勧めです。
味噌汁やジューシーの具にもあいます。

【お浸し。夏は冷やして最高~です!】

■ほうれん草を上回る栄養価も。
ツルムラサキはビタミンCやカロチン、鉄分やカルシウムなどを
多く含んでいる緑黄色野菜です。
ほうれんそうと比べて、カルシウムは約3倍もあり、
ビタミンA・Cは約1.2倍も含まれています。
 特徴のネバネバのムチンには疲労回復作用と整腸作用があるので
夏バテ解消に効果が期待できます。
暑さで食欲が落ちる夏場には最適な野菜と言えます。

■産直まるしぇでは
野原由次さん(西原町)のツルムラサキをお届けしています。
有機栽培で育てる野原さんは「害虫はカタツムリと
小さなバッタぐらいで手で取り除いたりします。病気にも強いですよ」。
 そして農家のお勧め料理は「ごま油で炒めたり、
サッと湯がいてごま油で和えると土臭さも消えて
ゴマの風味がいい感じです」。是非、お試し下さいね。

【有機栽培を大事にする野原さん】
  


Posted by 産直まるしぇ at 21:29Comments(3)島の野菜

2013年07月29日

オクラのこと。

 暑中お見舞い申し上げます。
 今年は本当に台風が少ないですね。昨年は台風直撃が6個もあり、
農産物の被害が大きく、農家さんの経営が大変厳しい一年でした。
今後、なるべく台風が来ませんようにと祈るのみです
(「運を天に任す」といったところでしょうか)。
 さて、夏休みで子供たちも家で過ごし、天気も真夏の猛暑日が
続いています。体調管理も難しい頃ですので、今回は暑さで
夏バテ気味の体に優しい「沖縄の夏野菜」を紹介します。


夏野菜の代表格”オクラ”・・・(シリーズ①)
 私達が現在「オクラ」と呼んでいるのは英語名。和名では
「アメリカネリ」といいいます。年配のオジーさま、オバーさまには
「ネリ」と言ったほうが通じたりします。
そのオクラの一番の特徴はネバネバ。刻んだ時にヌルヌルした粘りが
出るのがペクチン、アラピン等の食物繊維です。この良質な植物繊維が
コレステロールを減らす効果があると言われています。
他にビタミンB1、B2、C、βーカロチン、カリウムなどが含まれ、
夏バテ防止、便秘・下痢に効く腸整作用が期待されます。

■オクラ調理のコツ。
ネバネバが体にいいと注目されているオクラの特徴を生かすのが
”オクラのおひたし”。「さっとゆでる」などと書かれているだけで
一番ネバネバ具合と歯ごたえのバランスが良いのを、某TV番組で
街頭調査をしました。結果は2分茹でたものが圧倒的に高い評価を得ました。
そして1本丸ごと茹でるのあコツで、粘りが残り水っぽくなりません。
 茹で時間によるビタミンCの損失も調査していますが、生のオクラでは
14mgに対して、2分ゆでた時は13mgとほとんど減少していませんでした。

産直まるしぇでは「丸オクラ」もお届けします。
通常の角オクラに比べて、柔らかくて粘りが強いのが特徴です。
よりネバネバ感を楽しめます。

【夏はサット湯がいて麺つゆと鰹節でさっぱりと。】






  


Posted by 産直まるしぇ at 20:09Comments(0)島の野菜

2013年07月16日

有機農業のこと

■今週お届け予定のエンツァイの生産者、与古田征男さんを紹介です。
 与古田さんは、沖縄県で初めてJAS(日本農林規格)の有機認証を受けた有機農家の草分けです。約20年前に福祉関係のお仕事を退職し「何かものづくりをしたい」と農業の世界に入りました。そして「安心して食べられる野菜を作りたい。無農薬、無化学肥料を使わない農業をやろうと思っいました」。しかし、亜熱帯の沖縄では虫の発生が多く、また、雨が多いので無農薬で栽培することは一つも収穫できない場合もあり大きなリスクを抱えます。
 当初は試行錯誤で無農薬栽培を続けていたそうです。そのうちに、与古田さんと志を共にする「農薬に頼らない農業を目指す」仲間が次第に増えてゆき、月1回の勉強会を継続して開催して、栽培技術の向上に努めてきました。集う農家は「農薬は散布する農家の方も体調を悪くするので使いたくない。」と言います。では、害虫の被害を防ぐにはどうしたらいいか・・・。すると、月桃などの沖縄の植物が虫に喰われないことに注目し、虫が近寄ってこない「忌避剤」を開発しました。栽培技術を皆で共有し、安全な野菜作りを常に考えて実践しています。

【与古田征男さん】



■野菜も人も健康が一番。 「人間が点滴だけで生きられないのと同じに、野菜もちゃんとしたものを取らなければ健康には育たない」。畑の栄養分も、化学肥料を使わずに有機肥料を入れます。すると、畑の土の中で微生物(バクテリア等)やミミズなどの小動物が土をふっくらと豊かにしてくれます。「人は添加物や農薬を多く使用した野菜などを食べているとどこかおかしくなると思いますよ」と無農薬、無添加への思いは、人一倍強い。
 農薬や化学肥料に頼らない有機農産物を栽培して20年。可能な限り安全な食べものを栽培し、可能な限り安全な食べものを食べるという暮らしを与古田さんは大事にしています。
■市場に出すために見た目を重視!?
 一般栽培の農家さんは、市場向けに見た目重視の虫喰いの無い農産物を作るために、予防的に何回も農薬を散布する場合があるます。しかし、「農薬を多く散布したのは自分では食べないこともある」と他の農家さんから聞いたことがあります。事実、自家用分は小さな畑に別けて、農薬を使わずに栽培しているのを見かけます。 (2012年3月1週アーカイブス)

【ハウスの中に野鳥の巣。そして卵が・・・】 

  


Posted by 産直まるしぇ at 20:16Comments(0)産直野菜の宅配

2013年07月09日

沖縄のマンゴーとパイナップル。

■沖縄マンゴーの旬が始まります! 
沖縄特産のアップルマンゴーが、7月15日以降から本格的に出荷され始めます。
今年は。、平年より早めの出荷です。

昨年は、記録的な台風の襲来で不作となりました。新聞等で県産マンゴーの
生産量予測が報道されていましたが、平年に比べ、全県下で約3割も大幅減少、
特に宮古島の生産量は5割減になってしまいました。
その分、昨年は価格が高騰し、高めの貴重なマンゴーになりました。

■自然相手の農業はリスクが大きい。
 台風被害は農家さんの収入に大きな打撃を与え、5~10年ローンで
鉄骨ハウスを建て、マンゴー収入を返済に充てていますが、多くのマンゴー農家が
大変難儀をしていると言われます。”自然相手の農業はリスクが大きいので
後継者が育ちにくい”といわれる所以です。
 今年のマンゴーは今年のマンゴーは台風に被害が殆ど無く、順調に生育しています。
豊作の年こそ農産物の本来のおいしさが味わえます。

■今年もマンゴーギフトの注文を受け付けます。
 生産者は平飼赤鶏卵でおなじみの山城和満さん(久米島地鶏牧場)です。
幸いにも久米島では天候不順の影響が少なく、美味しいマンゴーの収穫は
始まりました。
この産直宅配「産直まるしぇ」でも、別紙ご案内させていただきますので、
是非、サマーギフトとしてご利用下さい。



■沖縄産パイナップルも・・・。
 沖縄県産パイナップルの生産地は八重山(石垣島・西表島)と
本島北部の赤土酸性土壌で育ちます。
昨年のパイナップルも昨年1・2月の記録的な寒さと昨年5月末の大型で
塩害台風の影響で樹が育たずに不作になりました。
 でも、今年は豊作。残り僅かの旬をお楽しみ下さい。



■パイン栽培面積は年々減少しています
 平成13年産の沖縄県産のパイン面積は443ha有りましたが、9年後の
平成22年産には357ha(△86ha)で(約20%)も減っています。
主な理由は農家の高齢化と後継者不足です。炎天下での草取りや
収穫作業は重労働ですが、安い輸入パインとの販売競争の中で
農家収入が少ないことで後継者離れに拍車を掛けています。
 貴重な国産パイン。沖縄の特産品として輸入パインには出来ない
”熟度を上げた収穫”で「熟した美味しさ」をアピールする必要があります。  


Posted by 産直まるしぇ at 21:59Comments(1)島の果物

2013年06月27日

68年目の慰霊の日を迎えて

■慰霊の日を迎えて。
68年前の沖縄では、戦争の中でも最も過酷で悲惨な地上戦が行われていました。
その為、沖縄本島や多くの離島も戦場と化してしまい、戦争によって約20万人もの
尊い命が奪われました。その内、沖縄県民は約12万2千人が犠牲になりました。
当時の県民の4人に1人が亡くなった戦争でした。
県民の犠牲者のほか、日米両軍人の戦没者は約7万8千人になりました。
しかし、朝鮮半島からの強制労働者やだまされて連れて来られた人々(後の慰安婦)は
正確な人数が把握されてなく、一説には1万人とも推計される犠牲者が、
統計(歴史)から洩れていることになります。

【韓国人慰霊の塔、1975年糸満市摩文仁の丘】


■6月23日の糸満市摩文仁。
 今年も糸満市摩文仁が丘近くの「魂魄(こんぱく)の塔」に、
手を合わせることが出来ました。そこは、ひめゆりの塔から摩文仁の丘に向かう途中、
サトウキビ畑の間にひっそりと佇んでいます。当日は多くの参拝者が訪れていました。
先の戦争を体験した年配の方が杖や車椅子で祈りを捧げていたのがとても印象的でした。
 魂魄の塔は、沖縄県で戦後最初に建立された慰霊碑と言われています。
戦後すぐ、住民、軍人、敵味方の区別なく、全ての犠牲者3万5千柱を祀ったといわれています。

【魂魄の塔、1946年糸満市摩文仁近くに建立】


■今、戦争体験の話を聴く。
私の父も今年で80歳になります。戦争時は11歳。家族で、やんばるのジャングルを
逃げ惑ったそうです。「闇のような森深くに隠れていたら、日本兵がやってきて
『今から米軍に突撃するゾ』と言って、翌日にはその日本兵は遺体で発見された」と
語ります。
「戦争体験を思い出したその日の夜はなかなか眠れない。けど、戦争の悲惨さは
伝えておかないとね。」と話してくれます。しっかり聴く責任を感じました。

■世界に誇れる平和憲法。
 昔の日本は天皇を利用して他国と幾度となく戦争を行なってきました。
先の敗戦後、日本が二度と戦争をしない国にするために「日本国憲法」を制定しました。
「国民主権」「基本的人権の尊重」「平和主義」の3つの大事な要素を持ち、
平和で民主的な国であるための大事な憲法です。
特に「戦争の放棄と戦力の不保持」の第9条は、戦後68年間の日本が戦争をしなかったし、
これからもしないと誓う大事な条文です。

■戦争が出来る日本にしない
 昨今、憲法9条に「防衛軍」として軍隊を位置づけ、戦争の出来る憲法に作り変える
改正案が出ました。それには96条の改正条件を「国会議員の2/3の賛成」を緩めて
1/2に変更しようとしています。
理屈は「武力(核)による抑止力」で平和は維持されていると言います。
しかし、戦争や紛争は世界各地で起きています。
人間同士が殺しあわずに、話し合いで平和を維持する。
私たちの憲法9条の条文が日本国民の一人ひとりに問いかけているような気がします。

【憲法9条】
第9条 [戦争の放棄、軍備及び交戦権の否認] 
① 日本国民は、正義と秩序(ちつじょ)を基調とする国際平和を誠実に希求(ききゅう)し、
  国権の発動たる戦争と、武力による威嚇(いかく)又は武力の行使は、
  国際紛争(こくさいふんそう)を解決する手段としては、永久にこれを放棄(ほうき)する。
② 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。
  国の交戦権は、これを認めない。


  


Posted by 産直まるしぇ at 09:17Comments(0)暮らし

2013年06月17日

おきなわのパワー、まるしぇの野菜から頂きます!

【産直まるしぇ会員の荒木嘉乃さんからメッセージです】

■今年の4月、沖縄に引っ越してきました!
沖縄県。肌で感じる気候も、目で見る景色も、地名も文化も風習も、
これまで私が暮らしてきた街とは全く異なるこの地は
『この地だからこそ存在するもの』に溢れています。
青い海に美味しい果物、野菜、珍しい動植物…。

私は今年の4月から、これまで暮らした茨城県を離れて
沖縄県へ越してきました。父の仕事や自身の進学・就職の都合で、
これまで北海道・東北・関東地方を転々とし、どこかに留り
その地に根付いて暮らすことがありませんでした。

■ 『この地だからこそ存在するもの』とは
物流が発達した今、日本全国どこに行っても同じお店があり、
同じ商品が購入できる便利さは、私のような色々な地を
転々とする者にとってはとても安心感のあることです。

その一方で、『この地だからこそ存在するもの』というのは、
その地から生み出されその地に暮らす人が利用することで
大きな力を発揮するものだと思います。

 では、『この地だからこそ存在するもの』を
地域外の人が知ることの意義は?と、毎度引っ越しをする度に
新参者である私は悩みます。

■沖縄ならではの色んな自慢を知りたい!
 『この地だからこそ存在するもの』を見たり肌で感じたりし、
その地にしか成しえない物・事の素晴らしさを知る。
そのことを通じて連綿と人と人とが繋がり、どんなに小さくとも
新たなものやこと、繋がりを生み出していくことができるから。
今はそう考えています。

 沖縄ならではの色んな自慢を、新参者である私はたくさん知りたいと
思います。景色や人、食べもの、自然、動植物、建造物などの
『沖縄ならでは』をたくさん知り、私と繋がる人たちに少しずつ伝えていきたいと思います。


■おきなわのパワー、まるしぇの野菜から頂きます!
そのために、ここで暮らす私の“おきなわ時間”は、
沖縄だからこそ存在するものを吸収し、エネルギーに変換して、
ここ沖縄にそのエネルギーを還元していくのが自然な流れかな?と
考える今日この頃。

 産直まるしぇの野菜を頂いているのは、そんなバックグラウンドからです。
産直まるしぇの沖縄県産野菜。沖縄の生産者と土地のパワーを吸収して
元気に育っていること、まるしぇ通信から楽しく拝見しています。

 沖縄のならでは。日本各地のならでは。それぞれがもつ、その地にしか
成しえない物・事たちでつながる誰かと誰か。そんな繋がりが更なる
面白い『これから』を創ることにつながりますように。

                           荒木嘉乃(沖縄市)

【荒木嘉乃さんは今年4月から産直まるしぇの宅配会員になりました。】




【沖縄の色とりどりの果物と野菜。沖縄の風景・・・】












  


Posted by 産直まるしぇ at 09:33Comments(0)島の果物産直野菜の宅配

2013年06月08日

沖縄の梅雨明けはもうすぐです。

■糸満ハーレーと沖縄の梅雨明け 
旧暦の5月4日は糸満ハーレーが行なわれる日です。
「糸満ハーレーの鉦(かね)が鳴ると梅雨が明ける」と言い伝えられ、
今年の新暦では6月12日(水)にあたります。すると、
今週にも梅雨が明けることになります。いよいよですね。
 県内にも多くのハーリー行事が行なわれますが、
ゴールデンウイークや土日など観光化されつつあります。
しかし、糸満では「大漁と航海安全を祈るウミンチュ(漁師)の祭り」として
地域のノロや選ばれた神人が御願する神事性が強いことから、
新の平日にあたろうとも旧5月4日に開催されます。

■ハーレーは中国から(参考資料:糸満市HP)
 ハーレーは古くは約580年前に豊見城の城主で後の南山王が
中国で見てきた行事を、南山の貿易港の糸満に伝えたとされています。
古くから中国寄留民が「ハーリー」と呼んだのに習い多くが「ハーリー」と
言いますが、糸満地域では「ハーレー」と言います。それは、琉球文化圏では
古くからフナハラシ(小舟を並べて漕ぎ走らせくらべをすること)のことを
「ハレ」と呼ぶところがあり、「ハレは、走という事、はしれを中略也」の
ハレが古語として残ったと云われています。

【糸満ハーレーの様子。糸満市HPより】

【糸満ハーレーの船には、龍頭が付いていない】



糸満の生産者「金城亨さんのナス」をお届けします。
 ハーレーや大綱引きなどの伝統的なお祭りを大事にする糸満。
ウミンチュ(海人=漁師)も元気だが、ハルサー(畑人=農家)も頑張っています。
 糸満市の内陸部に、沖縄の農業振興で農地整備された地域があります。
岩石を取り除き土を入れ替えて畑地にし、農道と潅水施設を巡らした
畑作団地です。そこに金城さんは約3000坪以上の農地を耕作しています。

■冬春はキャベツ、夏はナスとキュウリを栽培
 金城亨さんの畑では、春から夏場は野菜が病気にかかりやすいので、
最低限の農薬を使用します。もちろん、散布回数を減らす努力をしています。
 金城さんは「沖縄の場合、3月から夏場にかけて、無農薬で栽培するのは
技術的にも経済的にも大変難しいよ」
「農薬を減らすとキャベツの葉には青虫が付いて、食べた跡が残る。
また、ナスだとヘタが白くカビのように変色したり、
皮の表面にチャックの様に傷跡がついたりする。」
「食べる分には問題無く、農薬を減らした証拠なんだけどね。
消費者は奇麗な野菜を手に取るんだよね。」と言います。

今一度、野菜の見た目と食の安全を考えてみたいと思います。

【虫食いのキャベツ。これでも、農薬を使用している】


【病気にかかり、ヘタが白く変色しているナス。】



  


Posted by 産直まるしぇ at 21:41Comments(0)産地暮らし

2013年06月04日

久米島・赤土の会へ行ってきました。

■「久米島・赤土の会」産地行ってきました。
 久米島は那覇から西へ100km、東シナ海に浮かぶ自然豊かな島です。
那覇港(離島航路)からフェリーで約4時間かけて5月末に行ってきました。
久米島には「沖縄中の土壌が有る」と言われ、多様な土壌で肥沃な土地があるところです。
 その為、農業は昔から盛んで、特にサトウキビの生産農家が多くいます。
【久米島・赤土の会のメンバーです。定例会議のあとに】


■赤土の会メンバーは24名。
 メンバーの約半分は農家さんがサトウキビを中心とした畑作農家です。
しかし、TPPの問題もあり、今後の島の農業のあり方を考えて
3年前からジャガイモとカボチャを栽培してきました。
メンバーの中には、平飼卵の養鶏や子牛を育てる繁殖農家を続けている方もいます。
家畜を育て、その糞尿から自家堆肥を作り、その堆肥を利用して
野菜や飼料を育てる。赤土の会では、なるべく島の資源を生かし、
農家や地域の中で「循環型農業」目指して、農業を続けています。

【島の堆肥工場。牛ふん堆肥が醗酵中です】



■生産者会議
 毎月1回、生産者の皆さんが集まり、栽培技術のことや植え付け数量の問題などを
話し合います。今回はジャガイモとカボチャの総括を皆で行ないました。
夕方、畑も一段落してから、生産者の皆さんと混じっての今季反省会と今年の打合せです。
 農家さんと直接に話し合いをすることが大事だと改めて思いました。

■ 今年のジャガイモは豊作でした。
 全国的にジャガイモの種芋が豊富に出回り、九州でのジャガイモの作付けが増えたために
豊作となりました。そして、市場の価格は「需要と供給」のバランスが崩れてしまい
取引価格は例年の半額まで暴落してしまいました。

■ 「豊作貧乏」という言葉をご存知ですか?
 「豊作なのに何で貧乏になるの?」と不思議な言葉です。
今年の冬は天気に恵まれて農産物が豊作になり大量に収穫できました。
しかし、市場では農産物が多く溢れてしまい、安い取引価格になってしまいました。
まさに豊作なのに収入が減ってしまう「豊作貧乏」という矛盾した状況になってしまいました。

■過剰になる別の理由。
現代の農業は、肥料や農薬を使い、トラクターなどの機材化農業で面積と収穫量を
大幅に向上させてきました。つまり「規模拡大と機械化の農業」です。
その為に、農産物が過剰になるほどの、農産物の生産が可能になっているのです。


■農業はお天気に大きく左右されます。
 今年のように、豊作で過剰の場合もあれば、悪天候で農産物が不作になる場合もあります。
農家さんと長くお付き合いが出来るように、安定出荷と信頼を築けるよう
頑張ろうと決意を新たにした久米島の産地訪問でした。

   


Posted by 産直まるしぇ at 16:47Comments(0)産地

2013年05月30日

石垣島のパイナップル初登場!

■「石垣島からパイナップルが届きました」
 お待ちどうさまでした。
今年も直営店「ゆいマルシェ」に石垣島産パイナップルが入荷しました。
品種はボゴール種。熟してくると手でちぎって手軽に食べられることから
「スナックパイン」とも呼ばれます。
 ゆいマルシェの店内には熟したスナックパインの甘い香りが漂っています。
やはり、県産パインの中でも、石垣・西表島の6月いっぱいのスナックパインは
香りが良く甘みが強いので、八重山パインとして人気があります。
そのおいしさの秘訣はなるべく完熟に近づけて収穫する生産者の努力です。
輸入パインには無い美味しさが味わえますよね。
今回より単品商品でご案内します。是非、初物をお楽しみ下さい。



■「産地情報」
 生産者は平安名貞一(へんなさだいち)さん。

石垣市名蔵地域で仲間と共にパインを育てています。
以前にパイン栽培の大変さを伺ったことがあります。
貞一さんは「春先から真夏は炎天下でしょ。腰をかがめて這いつくばっての
パイン畑で草取りをするのは重労働ですよ。暑さで目がくらむし、
パイナップルの葉には鋭いトゲがいっぱい。そのトゲが長袖の上から
突き刺さってきますよ。」
真夏に厚手の長袖。軍払い下げのアーミー服を羽織って完全防備で臨むでいます。

【パインの幼果。葉のトゲトゲは結構鋭い。】

【一つ一つに可愛い紫の花が咲きます。】


■栽培努力は
 パインを育てるのに気を付けていることは沖縄の日差しの強さ。
強い夏の日差しがパイナップルの果実に直接照りつけると
「日焼け現象」が発生し、果肉の中が黒ずんだり、果実表面が茶色に変色し
痛みやすくなります。
貞一さんは「一個一個のパインを新聞紙で筒状に包んだり、長い黒ネットで
パインの木丸ごと覆うなどして「日焼け」を防ぎます。
この作業も労力とコストがかかりますが、品質のいい美味しいパインには
苦労をいとわないと言います。

■今年のパインは
今年のパインの味は、平年に比べて、雨が多かったせいでしょうか
少し甘味が物足りないとの声も聞こえます。それでも、パインとしては
合格点ですよ。
6月に向けて、ますます、甘さも増してくるので、貴重な国産パインを
どうぞお楽しみ下さい。



  


Posted by 産直まるしぇ at 18:19Comments(0)島の果物

2013年05月21日

「身体のすべては食べ物でできている」

【産直まるしぇ会員の比嘉京子さんからのメッセージです。】

「身体のすべては食べ物でできている」

 このようなメッセージをご存じですか。
「君がどんなものを食べているか言ってみたまえ、
君がどんな人か言い当ててみよう」。
これは、ヴリア・サヴァランの書いた
「美味礼賛」という本の序文に書かれている言葉です。
私なりに解釈すると、「あなたの身体のすべては食べ物でできている、
どんなものを食べているかによってあなたの人柄、知性、身体の状態
(目も髪も皮膚も血管も臓器も、、、)は決まるのだ」と。
また、人の形成は「学歴より食歴」だと言った方もおられます。
このように、何気なく口に入れている食べ物の積み重ねで人は
つくられているということですね。



■今の私たちの暮らしは、当たり前のように食べ物が手に入り、
本当の空腹さえも体験できない環境が私たちの周りにはあります。
だからこそ私たちは「食べ物を選ぶ力」と「食べ物を組み合わせる力」
必要になってきます。

■”選ぶ力”
私は、食べ物は「素材そのもの」を選ぶことが大事だと考えています。
野菜、果物、芋、茸、海藻、肉、魚介という風に素材から調理することだと。
理由は素材を流通に合わせて加工すると大切な栄養成分がそぎ落とされたり、
または必要でない人工的な成分が加わったりするからです。

■”組み合わせる力”
食品を栄養の働きで「赤・黄・緑」のグループに分けます。
赤」は肉、魚介、卵、豆腐、牛など。「黄」は穀類、油脂類など。
「緑」は野菜、芋類、果物、海藻などです。
 「食べ物を組み合わせる力」とは、食品の「赤・黄・緑」を
一食の中に入れるように意識することです。一食で無理なら一日の中、
2~3日中でのバランスを心がけてはどうでしょう。
量は「赤」を1に対し「緑」は2~3倍摂るのがポイントです。
まさに沖縄県長寿転落は野菜不足が大きな原因でしょう。

【沖縄は鮮やかで緑の濃い野菜が多い。】

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■“野菜をもっと食べよう“
野菜を食べるキャンぺーンを県民挙げてしなければと考えています。それには
「地元でとれた新鮮な野菜を!」と強調したいですね。
なぜなら、地元産の野菜は新鮮で栄養価も高く、安心感がありますよね。
 
農家の皆さんに感謝しつつ、今夜も野菜と会話しながら夕食をつくりませんか。

比嘉京子(那覇市在住)



【比嘉京子さんは昨年2月に入会。
学生の頃から食に対しての関心は強く、
食育や子育て環境の改善に取組み。
また、大学・看護・専門学校で多くの
管理栄養士育成に携わる。
沖縄県議会議員。】  


Posted by 産直まるしぇ at 11:26Comments(0)