2012年05月17日
5月15日、沖縄は日本復帰40年を迎えました。
1772年5月15日、沖縄は27年間のアメリカ統治から祖国日本に復帰しました。復帰の年、筆者は小学生で、おぼろげな記憶ですが、復帰記念メダルやニコニコマークデザインの下敷きや筆箱を記念品として学校からもらった覚えがあります。鮮やかな黄色の文房具は、皆な大喜びでした。
復帰するにあたり一国二国制度は認められないとのことから、アメリカ世からヤマト(日本)の世に、様々な物事を変えることになりました。その大きな出来事は「ドルと円の交換」は「730(ナナサンマル)」運動です。
■「ドルと円の交換」
復帰のその日から、ドルと円の交換が始まりました。私も親から渡された小銭(セント)をビニール袋に入れて銀行に並びました。お駄賃として始めての1円、5円、10円、100円を一そろい貰い、子供ごころにキンピカに光る硬貨を宝物のように思い暫くは使えずに大切に隠し持っていました。一方、母が「円になったら物が高くなった気がする」と言っていたのを覚えています。それが現実でした。
■復帰記念メダル

■復帰時の交換レートは沖縄が求めた1ドル=360円ではなく305円でした。

■「730(ななさんまる)」運動
戦後、沖縄はアメリカに占領・統治されていたため、道路も右側通行でした。復帰後に沖縄も全国と同じく左側通行に変更するキャンペーンが「730(ななさんまる)運動」でした。
6年後の1978年に7月30日に、これまで右側を走っていた車を一斉に右側通行に変えました。午前6時にサイレンが鳴り、信号機、交通標識、バス・タクシーの乗降口などあらゆるものが右から左になりました。
この二つの変更に対応できたのは、人が持っている適応力(若しくは順応力)だと思いますが、さらに沖縄の人は台風被害であらゆるものが壊滅的になっても「ナンクルナイサ(何とかなるさ)」の精神があり、「何とかするさ」という強さで乗り越えてきたのだと思います。
■石垣島にある、730(ななさんまる)の記念碑です。ロゴマークが彫られています。

■沖縄県作成のキャンペーンポスターです。子供心にドキドキしました。

■戦後から復帰後の67年間で食習慣も変ってきました。
戦後、食糧不足を補うために、アメリカからは小麦粉や脱脂粉乳、ポーク缶やコンビーフなどが軍から流れたり、輸入されました。缶詰肉はチャンプルー料理には最適で、小麦粉は沖縄そばやサーターアンダギー、沖縄てんぷら、ヒラヤーチーが大衆食として定着してゆきました。そして、復帰後の日本そばや寿司等。沖縄の歴史が変るごとに、食文化も変ってきて、今日の多様な沖縄の食があります。
2012年05月15日
沖縄の夏野菜と効用
このゴールデンウイークに産地に行ってきました。佐久川芳江さんのゴーヤーは「2月の日照量不足で生育が遅れているねぇ」と芳江さんはいいます。平年より2週間遅れで、5月末から本格出荷になります。また、オクラは順調。この調子だと6月始めには本格出荷に突入します。そしてとうがん(シブイ・冬瓜)。 今回はこれから収穫される夏野菜のマメ知識を少し紹介いたします。
■ゴーヤーの効能。
ゴーヤーは苦味が強く、昔からゴーヤーの苦みには血をキレイにして、血圧を安定させる効果があるといわれてきました。その苦味は、果皮に含まれる「モモルデシン」と「チャランチン」という成分ですが、血糖値を下げる効果があると言われています。
また、新しく発見された「植物インスリン」はゴーヤーに豊富に含まれ、血糖値を安定させ、糖尿病にも有効だと確認さています。また、ゴーヤーには水溶性繊維が豊富に含まれており、コレステロールも低下させる効果があることも分かりました。またコレステロールや中性脂肪などの血中脂肪の低下には、食物繊維、特に水溶性の繊維をとることが効果的です。
参考:「じぶんでつくるクスリ箱」南恵子著

■オクラ(ネリ・秋葵)の効能。
もう一つはの代表的な夏野菜はオクラです。沖縄のオクラには角オクラと丸オクラがあり、比べてみると丸オクラのほうが粘りと甘味は強く感じます。
オクラは独特のぬめりのせいで、好き嫌いがはっきり分かれる食品。このぬめりは「ガラクタン」「アラバン」「ペクチン」などの食物繊維で、これらには整腸作用やコレステロールを低下させる働きがあります。特に「ペクチン」は血糖値の急上昇を抑え、糖尿病予防にも効果があるとされています。
その他にも、カルシウム、鉄、カロチン、ビタミンCを含んでいて、栄養価も高く、夏バテ解消にはもってこいの緑黄色野菜食品です。
■トウガン(シブイ・冬瓜)の効能。
出荷のピークは7月~8月の夏野菜ですが、冷暗所で冬まで保存することができる瓜なので冬瓜と書かれます。
95パーセント以上が水分の低エネルギー野菜でダイエットに向いています。冬瓜に含まれる水分が尿量を増やすので、利尿効果が期待でき、夏野菜はからだを冷やす働きがあるため、さらに排尿を促します。
冬瓜はビタミンCが特に豊富に含まれており、ストレスに対する抵抗力をつけたり、風邪などの感染症にも有効です。

2012年05月08日
■沖縄の夏野菜と自給率
今年の3月以降は、平年並みの天候が続き、沖縄の代表的野菜のゴーヤーやナーベーラーなどの夏野菜の農作物の作付けは順調にすすんでいます。ゴーヤーの夏作(2~3月植え)は、今週から収穫が始まっています。ナーベーラーは6月に入ると溢れるように出荷されてきます。
このゴールデンウィークを過ぎると、じっとりとした梅雨に入り、6月後半には本格的な夏を迎えます。沖縄野菜の栽培にとっては、作りづらい時期に入ってきます。
曇天で雨が多いと病原菌が繁殖し、野菜の根っこや葉に病気が発生します。夏は直射日光の強さや高温で野菜の苗が育たなかったりします。それに加え、蛾の幼虫などの害虫が多くなり、虫食いだらけの野菜になってしまいます。
また、台風被害のリスクを避ける為、作付けが減るなどで地場野菜が少なくなります。どうしても、夏場は他府県産や輸入品に頼らざるを得ない状況です。夏の野菜不足は自給率が下がる理由の一つです。

■沖縄の食料自給について
もう一つは、沖縄県の場合、農産物の栽培がサトウキビに偏っている状況があります。過去に沖縄県農林水産部が発表した県の食料自給率は「2005年で見ると、カロリーベースで30%、サトウキビを除けば6%である。」それは、2005年は沖縄県の自給率はサトウキビだけで8割を占めていたということです。言い換えれば、野菜や果物、肉、魚などのその他食料自給率はわずか6%しかないという現実でした。
県産の食材は種類が豊富ですが、栽培量が少なかったり栽培時期が短かったします。もっと県産農産物が多く栽培され、並行して地元消費が伸びるて県産を支える必要性を感じています。
産直まるしぇが少しでもお役に立てればと考えています。

■追伸
にがうりのことを沖縄の方言でゴーヤーと呼びます。また、本土でもゴーヤーと呼ぶのが多くなり、沖縄の農産物として、ブランドになっていってます。ちょっと残念なのが、サツマイモです。中国から沖縄を経由して、九州に入り、鹿児島薩摩で多く作られ、薩摩芋として全国に普及しました。当時、鹿児島では、唐芋とか琉球芋と呼んでたそうです。 琉球芋・・・いい響きですよね。沖縄のブランドに出来ないかと思います。
2012年04月27日
沖縄パインの旬が始まりました!
沖縄県産のパインは、主に石垣島・西表島・本島北部の赤土酸性土壌で栽培されます。戦後から1960年代にはサトウキビと並んで台風に強い基幹作物として沖縄経済を支えてきました。ところが、1970年代に入って「冷凍パインの輸入自由化」や「オイルショック」などの経済不況の影響で減少し、ついには1990年の「パイナップル缶の自由化」の影響は甚大で、沖縄のパイン工場の多くが閉鎖してしまい、加速的にパイナップル生産は年々減少してきました。昨年は台風や冬場の低温の影響も加わり8,780トンまで生産量が落ち込んでしまいました。1969年の101,000トンをピークに、約1/10まで減ったことになります。記録が残る1967年以降で過去最低の収穫量になってしまいました。
■それでも頑張る、地域と農家の取組み。
そのような厳しい状況でも、本島北部の東村ではJAおきなわと協力し、3年前に農産物加工場を作り、生産量を回復させるために農場を東村独自で運営し苗を農家に配布したり新規就農者を育成するなどの前向きな取組みを行なっています。また、各産地の個々の農家さんやグループを中心に生食用パインを宅配便やユーパックを使って県外に出荷する独自の販売ルートが増えています。
◎沖縄本島の北部のパイン園。土地改良で整備された圃場です。水やり(潅水)施設もあります。

◎パインの実に花が咲いています。

■今年のパイナップル出荷が始まりました。
沖縄パインの旬は4月中旬から石垣島と西表島からスタートします。主な品種はボゴール種とソフトタッチ種です。熟していくると手でちぎって食べれるボゴール種はスナックパインとも呼ばれ、甘くて美味しいと好評です。また、ソフトタッチ種はピーチパインとも呼ばれ、熟したら桃のように香り高く、甘味が強いのが特徴です。
■産直まるしぇでは「八重山フルーツクラブ(真南風)」のピーチパインを注文できるように、単品注文用紙に掲載しました。同産地は石垣島と西表島の生産者グループの集まりです。昨年も「美味しい」「こんなに甘みの強いパインは食べたことが無い」と多くの会員様から評価をいただきました。ありがとうございました。
◎完熟したパイン(ボゴール種)

■秘密は熟度管理。
通常、物流を優先に考えるとパインを青もぎ収穫にして、なるべくパインが傷まないようにします。それだと甘味が足りなかったり、酸味が残りすぎたりと、味のバラツキが出てきます。しかし、「八重山フルーツクラブ」のパインは、美味しさを第一に考えて、可能な限り熟度を上げて収穫をします。パインが 過熟になったり、痛みが出やすいなどのリスクはありますが、味には定評があります。
◎八重山フルーツクラブの平安名貞一さん。

今年も、うりずん(初夏)の味をご賞味下さい。ご注文をお待ちしています。
2012年04月21日
沖縄農業の生産量は
・産直まるしぇでは、可能な限り「沖縄県産の野菜をお届けしたい」と考えています。しかし、ご存知のように台風や夏の害虫の発生などで、どうしても野菜の生産量が減ってしまい、夏場を中心に県外産の野菜が出回ります。そこで、今日は沖縄野菜の生産量が全国に比べて、どのくらい栽培されているかを調べてみました。
例えばジャガイモ。生産量日本一は北海道で175万3千トン。国産の76%が北海道産になります。では沖縄産の場合は1,770トンと僅か全国比で0.07%の生産量しかありません。人口が140万人を超えているので、人口比1.1%と同じくらいの生産量はほしいものです。
他にはキャベツ。タマナーと呼びますがけっこう冷蔵庫にありますね。そのキャベツ生産量トップは愛知県で冬・春を中心に24万2千トンで全国の18%です。夏は群馬県も同じく24万トンで18%ですが、沖縄県の場合は1,109トンで0,08%と驚くほど少ない生産量なのです。そして、比較的多いと思われる人参ですら沖縄県の生産量2,539トンで全国比で0,4%程度です。沖縄県産の野菜は全国に比べて極めて少ないのです。少しでも沖縄県産野菜が増えますように。

■久米島赤土の会から新じゃがいもをお届けします!
今年のじゃが芋の収穫は2月中旬から始まり3月末で終了しました。収穫量は予想より少し 少なかったようです。
代表の中村勇さんは「収穫量は60トンぐらいはとれるかなぁと思っていたが、大体50トンぐらいで予想より2割少なかった」といいます。数量が減った原因は昨年11~12月の記録的な日照量不足が影響。「やっぱりティーダカンカンの方が作物は育ちますね。」と仲村さん。また、太陽は水・土と同じように大切だと言います。

■新じゃがいも「レッドムーン」は、ねっとり系。
「レッドムーン」は1991年に品種登録された比較的新しい品種です。北海道で品種改良されました。サツマイモのように赤い肌をしていますが、中身はほのかに黄金色です。食べてみると栗のような甘味があり、ねっとりとした食感が感じられます。別名「紅メークイン」とも呼ばれ、細長い形をしており、比較的に煮くずれがしづらく、煮物や汁物・カレーたシチューにも合います。個人的には、じゃがバターがお勧めで、シンプルに食べるとほのかに土の風味が感じられるます。
*お願い・・・だんだんと夏日に近づいてきました。じゃが芋の芽も動きやすくなりますので、冷暗所の涼しいところでの保管をお願いします。冷蔵野菜室だとベストです。
2012年04月06日
産直食材とパンの店「ゆいマルシェ」1周年フェアー!

■直営店舗「ゆいマルシェ」が1周年を迎えます。
産直まるしぇが運営する産直食材とパンの店「ゆいマルシェ」が4月5日で1周年を迎えます。産直野菜と焼きたてパンの店としてスタートしましたが、この3月からお弁当や無添加の調味料・菓子・ドリンク類なども品揃えしました。新商品で人気なのが無添加の国産原料ポテトチップス(塩味・コンソメ味)。その次には、100%国産果汁のみかんジュースとりんごジュースです。つきましては以下の内容で「1周年記念フェア」を開催します!皆様のご来店を心よりお待ちしております。
■産直食材とパンの店「ゆいマルシェ」 -那覇市金城3丁目-
”おかげ様で1周年、ありがとう感謝フェア!”
4月6日(金)7日(土)の二日間 11:00~19:00
・人気No1のアップルパイ(17cm・特価525円)・・・限定20個。
・産直100円野菜市・・・名護市佐久川さんの無農薬野菜が登場。
・久米島産新ジャガイモ詰め放題・・・1袋150円のフェア企画。
・店頭で蒸す「ふかし新じゃがいも」・・・3個150円も販売。









2012年03月30日
夏の沖縄野菜の代表「ゴーヤー」と台風
沖縄の代表的な夏野菜と言えばゴーヤー(にがうり)ですね。ゴーヤーチャンプルーなど夏の定番料理には欠かせない野菜です。
産直まるしぇで冬からお届けしているゴーヤーはビニールハウスで育てたも。県外の冬のハウス栽培は灯油を使いますが、沖縄の場合は灯油燃料を使わない無加温ハウスと呼ばれています。冬でも温暖な沖縄の施設園芸は環境保全型農業と言ってもいいかもしれません。

■佐久川さんのゴーヤー栽培。
名護市大川の佐久川芳江さんのゴーヤー畑は雨よけビニールハウスです。今年2月にトラクターで畑を耕して、牛ふん有機堆肥をタップリ散布しました。その後、地域の人の力を借りてハウスのビニールを張り替えました。通常は3~4年間は張替え無しで使えますが、昨年の大型台風の被害でビニールが全て剥がされてしまいました。佐久川さんは「台風が来る度に、ビニールもお金も吹っ飛ぶねー」と冗談めかしていいまが、「農業を続けて行くのも大変だ」とも話してくれました。
■牛ふん堆肥

いつも明るく元気な佐久川芳枝さん。昨年他界された聴繁さんとの思い出の1枚。
名護市大川の佐久川ゴーヤーハウスにて。

■3月にゴーヤーの苗を植えます!
ゴーヤーの苗を土に植えることを定植といいます。苗が土に根を張り定着するのに2週間ほどかかります。そのときに根を丈夫にするため、液肥を根元に散布します。「根をしっかり作ることで樹を丈夫に育てて葉っぱを大きくすることができます」と佐久川さん。

ゴーヤーのつるを4本の子づるを選んで残し、成長を集中させます。4月中旬ごろから花が咲き始め、同時に実を確実につけるために花粉付け(受粉)を行ないます。佐久川さんは花粉のある雄花を摘み取り、それを手作業で雌花に一個づつ丁寧に受粉させます。朝の8時~11時ごろの花が咲いているころに花粉を着ける作業を行います。毎日やる作業で根気と体力が試されます。
佐久川さんのような農家さんは5月中旬~10月までの5ヶ月間、ゴーヤーを収穫することが出来るのでビックリです。

■あとは台風との戦い。佐久川さんのようにパイプハウスの場合は強い台風が来たときはハウスの骨組みが飛ばされないようビニールを仕方なく破いてしまいます。「丈夫な鉄骨ハウスがだと大きな台風も怖くはないけれど、何百万円の資金が必要だがら難しい」と。行政からの補助もありますが、収入から毎年の返済は大変です。
佐久川さんのパイプハウス。昨年の台風前。

昨年5月の台風後は・・・天井ビニールも全て無くなり、黒マルチも剥がされてしまいました。

2012年03月23日
糸満市喜屋武(きゃん)の人参です。
国吉さんの畑は糸満市喜屋武(キャン)にあります。糸満市は生産量県内1位で美味しい人参が取れることで有名な産地です。国吉さんに糸満の人参について聞いてみました。
■「糸満の島尻マージに最適な品種(TE30)がほとんどです。人参栽培は、両親が戦後まもなくして栽培を始めたので60年は経ちます。一時期は、大根の一大産地でした。土が肥えて、柔らかな土質は、きれいで美味しい大根が育ちました。しかし、青果物の冷蔵流通技術が発達し、県外から安い大根が沖縄に入荷されると大根の価格が安くなった。」「大根の代わりに2月~3月の新人参は沖縄産が有利になるため、喜屋武地域の多くの農家が人参生産に切替えました。」今では”喜屋武の人参”と呼ばれるほど甘くて美味しい人参ブランドに育ってきました。
■国吉さんは人参栽培で大切なことは”土壌作り”と言います。ご両親の時代から代々60年余り、畑を耕し、小石を取り除き、豊富に肥料を入れて豊かな畑にしてきました。畑に足を踏み入れると”ふわふわと柔らかな土”なのでビックリです。
①掘り取りは、トラクターに掘り取り用アタッチメントを付けて一畝ごと堀り上げます。

②土付きで一輪車で移動します

③国吉さんのお母さんが手作業で人参の土落としをしています。

④葉っぱと下根を切り落とし、作業袋に入れます。
陽射しが強いので、葉っぱで覆いをしています。


⑤本日のお手伝い軍団です。

■連作障害を避けるために!
同じ種類の農産作物を作り続けると、畑の栄養バランスが崩れて、作物は病気になりやすく障害が出てきます。人参が土の中で腐る疫病や変形果が多くなります。連作障害を避けるために、緑肥(ソルゴー=牧草の一種)を畑に鋤(す)きこみます。そうする事で、土がふわふわになり、地力を回復させることが出来ます。
■外来植物の帰化が多くなっている。
国吉さんのお母さんが人参の収穫をしながら、なにやら雑草を大事そうに胸ポケットに入れていました。”それは何んですか”と訊ねると「これは”ヤハタ”という雑草。根っこに球根を付け、その球根の数がとても多いて、ほっとくとアッという間に雑草だらけになってしまいますよ。」「元々、沖縄には無かった雑草。特に3~4年前からここ喜屋武地域にも多くなり、大変厄介ですよ」と残念そうに言います。(*ヤハタ=「ムラサキカタバミ」)
武光さんは「家畜の餌(例えば稲わら)と一緒に、雑草の種が入ってきて、牛が食べて、牛ふん堆肥にする中に雑草の種が残り、畑で広がることがある」といいます。そういえば、農道や畑のあぜなど歩くと”昔はこんな草なかったよな”と思う雑草が多くなりました。農産物のグローバル化は、地域の生態系を変化させます。ひどい場合は元々あった在来種の存続が危ぶまれることもあります。
⑥ヤハタという雑草。複数の球根でドンドン増えてゆきます。
(=ムラサキカタバミ)

2012年03月05日
県内初のJAS有機認証の草分け。
■与古田征男さんは、沖縄県で初めてJAS(日本農林規格)の有機認証を2001年に取得した有機農家の草分けです。約20年前に福祉関係のお仕事を退職し「何かものづくりをしたい」と農業の世界に入りました。そして「安心して食べられる野菜を作りたい。無農薬、無化学肥料を使わない農業をやろうと思っいました」。しかし、亜熱帯の沖縄では虫の発生が多く、また、雨が多いので無農薬で栽培することは一つも収穫できない場合もあり大きなリスクを抱えます。
当初は試行錯誤で無農薬栽培を続けていたそうです。そのうちに、与古田さんと志を共にする「農薬に頼らない農業を目指す」仲間が次第に増えてゆき、月1回の勉強会を継続して開催して、栽培技術の向上に努めてきました。集う農家は「農薬は散布する農家の方も体調を悪くするので使いたくない。」と言います。では、害虫の被害を防ぐにはどうしたらいいか・・・。すると、月桃などの沖縄の植物が虫に喰われないことに注目し、虫が近寄ってこない「忌避剤」をみんなで開発しました。栽培技術を皆で共有し、安全な野菜作りを常に考えて実践しています。
■野菜も人も健康が一番。
「人間が点滴だけで生きられないのと同じに、野菜もちゃんとしたものを取らなければ健康には育たない」。畑の栄養分も、化学肥料を使わずに有機肥料を入れます。すると、畑の土の中で微生物(バクテリア等)やミミズなどの小動物が土をふっくらと豊かにしてくれます。「人は添加物や農薬を多く使用した野菜などを食べているとどこかおかしくなるよ」と無農薬、無添加への思いは、人一倍強い。
農薬や化学肥料に頼らない有機農産物を栽培して20年。可能な限り安全な食べものを栽培し、可能な限り安全な食べものを食べるという暮らしを与古田さんは大切にしています。
■市場に出すために見た目を重視!?
一般栽培の農家さんは、市場向けに見た目重視の虫喰いの無い農産物を作るために、予防的に何回も農薬を散布する場合があるます。しかし、「農薬を多く散布したのは自分では食べないこともある」と他の農家さんから聞いたことがあります。事実、自家用分は小さな畑に別けて、農薬を使わずに栽培しているのを見かけます。
産直まるしぇの野菜は、有機・省農栽培をお届けしています。今後も、与古田さんのような農家さんと連携して、可能な限り農薬を減らした野菜を会員の皆さんにお届けしたいと考えています。
■有機栽培にこだわる与古田征男さん。
2012年02月29日
■久米島のかぼちゃをブランドにしたい!
美味しいかぼちゃを栽培するのは難しいと言われます。その為、栽培の勉強をする為に種苗会社の専門家や篤農家(農業に熱心で研究的な人)を久米島まで招いて、年に数回の勉強会を開催しました。その栽培指導の中心的人物が、大城春清(しゅんせい)さんです。
春清さんは、南風原町にある旧津嘉山農協の組合長を勤めた方で、かぼちゃの味と品質が全国でもトップクラスの「津嘉山かぼちゃ」の育ての親の1人です。
「赤土の会のみんなが一生懸命に栽培に励んでいるので応援したいんですよ」「久米島は土が豊で、かぼちゃ栽培には最適。津嘉山かぼちゃに負けないブランド産地になれますよ」と太鼓判を押します。
■栽培指導で久米島に行くのが楽しみと言う大城春清さん。

■産地ブランドを作るのが大事。
春清さんは沖縄農業について「沖縄は台風被害や病害虫の発生が本土に比べて多く、その自然災害で農産物の収入が減り、その結果、後継者が育ちづらくなっています。」と言います。「だから、台風や害虫が発生しづらい冬の時期に、味や品質追求した農産物を育てる必要があります。」「かぼちゃは久米島の土地に合います。栽培技術を農家が身につければ、間違いなく久米島のブランド作物になります」と。
かぼちゃ栽培で大事な事は何ですか?と聞いてみました。「最も大切なことは、かぼちゃの樹(つるや葉)を大きく作れるかがポイントです。」そして「収穫する時期をしっかり日数で管理することも大事です。」かぼちゃは完熟にして収穫するために、花が咲いて受粉していから約55日を経過した物を収穫します。実っているかぼちゃが何時受粉したかを解る様に、竹棒を立てて目印にしています。
生産者の山里茂さんは「大城春清さんの教えをしっかり実践することが第一です。さらに、農家自身が気候と土地にあった工夫をしないと美味しいかぼちゃは出来ないですよ」といいます。今年の出荷始めのかぼちゃは少し味が薄く感じるかも知れません。日照量不足の影響か少し出ているようですが、3月中旬以降は、収穫後に糖分が蓄積されてもっと美味しくなります。
■かぼちゃ名人の山里茂さん。

2012年02月20日
久米島の生産者グループ「赤土の会」登場!
・お待たせしました。昨年も好評の「赤土の会」のカボチャが新登場です。ホクホクした栗系の美味しいカボチャです。生産者も昨年から5名も増えて、ジャガイモの収穫予定も昨年の3倍近くの60tを超える見込みです。今回は、その元気な赤土の会をご紹介します。
・久米島は沖縄本島那覇から100kmほど西にに浮かぶ、周囲約48kmのリーフに囲まれたさんご礁の美しい島です。「久米島生産者組合・赤土の会」は約3年前に結成した比較的新しい生産者グループですが、一人一人としては農家として数十年のキャリアのあるプロの農家さんの集まりです。メンバーの多くはサトウキビを中心に農業を続けてきましたが、しだいに農業団体主導の基幹作物に変わる農業のあり方を考えるようになって行きました。例えば、TPP(環太平洋経済協定)問題ではサトウキビ中心では、農業を続けることが困難になることが予想されます。会では強い農産品を生産し、どこに流通し出来れば食べている方がわかる仕組みを望んでいます。発足当初、最初に皆で作付けしたのは今回お届けするカボチャです。「最近では今年のカボチャが一番良い出来だね。」と生産者は大変嬉しそうです。
公民館での生産定例会議はお酒抜きです。

■”結い”の精神で生産者皆で支えあう。
会では本格的に勉強会や指導者を招き、何回も勉強会や畑研修を重ねてきました。「グループのメンバーのために」と献身的に、会の世話役を買って出たのが、現代表の中村勇さんです。
中村勇さんは言います。「私自身は、那覇で本屋さんを経営しながら久米島郷友会の代表などしていました。数年前に久米島に家族で戻り、実家の農業を引き継ぎました。小さい頃から、家の農業を手伝っていたので、土との接し方は身についていますよ」。また、「農業は天候に左右されるが、自然と向き合い、生き物(生産物)を育てることは大変やりがいがある」と言います。「会に集まっているメンバーも、同じ地域で農作業も皆で助け合いながら(結い)やっています。もちろん泡盛も酌み交わしながら、喧々諤々やってとても楽しいですよ!」と、いつも前向きなお話をされます。
去年は異常な日照量不足や台風被害で、収穫量も激減し、農業には辛い年でした。しかし、中村さんの前向きな考え方は多くの生産者仲間を引っ張り、地域の人々からも信頼されています。今では地区の区長の重責まで担っています。
「農業だけでも大変なのに、区のあらゆる雑用までやっているよ。貧乏なんとかだね~」とおどける中村さんでした。
■代表の中村勇さん。

■かぼちゃ作りの名人 山里茂さん。

■ジャガイモの圃場は赤土が多い。適地です。

青空とかぼちゃ「栗たん」(ベストショットです)
2012年02月11日
天候と地産地消について
沖縄も随分と寒くなってきました。沖縄のほうげんで「チューヤ イッペー ヒーサッサー」(ヤマトグチ訳=今日は 随分 寒いね~。)
先週8日(水)の気温は明け方が13℃。日中は14℃までしか気温が上がらず、風も強くて体感温度はとても寒く感じました。しかし、その後は20℃を越える陽気で、やっぱり桜が咲いた後は次第に春が近づいているんだな~と感じることが出来ます。(本土の方には大変申し上げにくいのですが、もう沖縄は春です!スミマセン。)
2月に入り、沖縄にも雨が適当に降り、ミニトマトやキャベツ、ほうれん草も順調に出始めてきました。春を迎えて徐々に沖縄県産の野菜も増えてきます。美味しい季節です。
一方、本土では大雪の地域が多く、今季最大級の寒波が襲来しています。温暖化で暖冬と言われて久しかったのですが、今年は違います。雪国では除雪や屋根の雪降ろしが間に合わず、大変なご苦労をされていると連日のようにニュースは伝えます。東京都心でも氷点下を記録するほどです。
太平洋側や九州でも積雪のために農作物に被害が出ており、青果市場を中心に冬野菜が不足になり、野菜の高騰が続いています。直接、関西のスパーマーケットから”沖縄の野菜を出荷出来ないか”との問い合わせがあるほどです。
■そして、地産地消を大事に。
冬の沖縄県産野菜の多くは、本土に出荷されています。本土が寒波の影響で農産物が不足になると、青果市場で出回る沖縄県産野菜の注文が多くなり価格が軒並み高騰します。それと連動するように、県内で販売される野菜も影響を受けて高くなるのです。
逆に、県外野菜が豊作の場合、市場価格が安くなり県産野菜の価格も安くなり暴落することもあります。
産直まるしぇでは、直接に農家や生産者グループと提携することで、市場価格の影響を少なくするようにしています。農産物の不作・豊作の作柄情報を元に、直接に価格や数量を相談して決めています。農家さんが安定的に農業を続けて、農産物を生産し続けられるように、相談しています。
また、産直まるしぇでは可能な限り県産農産物を優先してお届けします。夏秋の根菜類や夏場の葉野菜は、どうしても県内生産は難しいので県外の提携産地の野菜になりますが、基本は地産地消です。
地元沖縄の農家さんが持続的に農業を続けらることで、消費者も「生産者がわかり、安全で新鮮な農産物」を食べることができます。産直まるしぇは”畑と食卓の架け橋”になりたいと考えています。
■産直食材の宅配「産直まるしぇ」の生産者を紹介します。
有機生産者グループティーダ有機の高橋正弥さん(左)と吉田さん。
ピーマン。特別栽培レベルです。
昨年は、5月末の台風の被害で、ピーマンが全滅しました。
今年は、順調に推移しています。

セロリを生産している宮城勝さん親子です。有機です。
後継者がいるとホットしますね。いい感じです。


2012年02月06日
1月末、直営店「ゆいマルシェ」にてミニイベントを開催しました
1月28日(土)、那覇市金城(かなぐすく)にある「ゆいマルシェ」にて、月に一度の産直フェアを行ないました。おかげ様で、約80名のお客さんの来店をいただきました。有難うございました。
フェアの目玉商品は、タンカンとさつま芋。タンカンはあの本部町伊豆味産です。伊豆味は中山間地にあるので、朝晩の寒暖差が大きく、大変美味しいタンカンが育ちます。赤土の国頭マージは柑橘類に最適のようです。当日には完売でした。

また、さつま芋は直営辺野古農場に職員自ら植え付けて収穫した紅芋と黄芋です。店頭で、大きな蒸し器でさつま芋を蒸しました。無農薬、無化学肥料栽培の為、虫食いの跡や大小さまざまでしたが、味は「黄芋はねっとりとして甘みが強くて美味しい!」「紫芋は色がきれいだが、味は淡白でもう少し甘みがほしい」との感想が多かったようです。大小200本余り用意し、見事完売。北風が冷たいこの季節にはふかし芋が美味しいく感じられます。



ハーブ農家の上里さゆりさんによるバジルとイタリアンパセリのレシピ紹介と試食会が有りました。
お休みの日に、気軽にブランチとしてのメニュー提案です。一つ目は「イタリアンパセリのスクランブルエッグ」です。二つ目は「バジル入りクリームチーズディップ」。三つ目は「ナポリディップソース」でした。試食はミニフランスパンにのせていただきました。スクランブルエッグは子供達に、クリームチーズディップはお父さんに人気が有りました。


さらにもう1人農家さんが駆けつけてくれました。名護大川の佐久川芳枝さんです。旬の大根(青首大根の他に、なんと島大根も!)や葉付きニンジンや葉ニンニク、ビーツ(赤カブ)、春菊、新ジャガ芋などなど盛り沢山!。店頭に新鮮なヤンバル野菜が並んでいてお客さんが「葉ニンニクはどんなしてたべるの~?」の質問に佐久川さんは「葉っぱの部分は、なべにしても美味しいよ!特にちげ鍋は最高。野菜炒めの具材で炒めると、ニンニク独特の辛味成分は精がついて風邪予防には最適さ~」と農家ならではのレシピ案内でした。
左が佐久川さん、右は常連さんの嶺井さん



月に1度はミニフェアを行ないますので、是非、直営店にいらしてくださいね。
2012年02月04日
東京電力の原発事故と産直まるしぇの野菜
沖縄は福島県から海を越えてはるか遠くにあります。距離にしたら約1,750kmになります。福島県から東京都までが約230kmですから、その7.6倍の距離にあります。遠方のため、放射能汚染のリスクは少ないといえます。
沖縄県で流通する食品の多くは県外から入荷され、私たちの食卓にのぼります。生鮮青果はJAS法(日本農林規格・法律)にしたがい、生産された「原産地表示」の義務があり、○○県産とか表示するので、産地確認が出来ます。産直まるしぇでは、原産地の都道府県表示のほかに産地団体や生産者名を表示するようにしています。可能な限り、どこで、誰がどのように栽培した農作物なのかを確認できるように努めています。また、県外からの玉ねぎやじゃがいも等の根物類は、関東のパルシステム生協で放射能サンプル検査をクリアした農産物をお届けしています。それ以外の県外の産直農産物は、厚生労働省がHPで情報開示する「食品中の放射性物質検査の結果について」を基に、都道府県と農作物を確認して野菜を選定し、お届けしています。
■パルシステムの放射能対策
http://www.pal-system.co.jp/topics/radiation/index.html

■食品の安全性について
生鮮野菜は原産地表示の義務は法律で定められていますが、加工食品原産地表示の場合は、少し様子が違います。
加工食品の場合は中国やアメリカなどの安い食材を取り入れるために残留農薬の視点から輸入原材料に注目しています。
輸入原材料の表示は、輸入国(中国産)などと国名を表記しますが、国産の場合は都道府県名を表示する義務は無く、都道府県名や一般的な地名を入れる場合は製造者や販売者の自主性に任せています。また、原材料表示は重量に対して50%を超える原材料のみを表示する義務はありますが、全てを表示しているものではありません。 今の加工食品の表示では、都道府県まで確認できないものが多くあるのが現状です。
ご存知のとおり、東北地方で収穫される全ての農産物が放能で汚染されているわけではありません。誤った風評被害で東北地方が農業や製造業が成り立たなくなることは復興を願う国民の意思ではないので、より正しい情報や知識を得るのが必要だと思います。
【参考までに】・・・子どもたちを内部被ばくから守るために親が出来る30のこと―チェルノブイリの体験から (単行本) 野呂美香著 筑摩書房
2012年01月29日
「テイダノワ(太陽の輪)」のメッセージ
農家でもあり自給的生活者でもある森岡尚子さんが委員として参加する「テイダノワ(太陽の輪)」のメッセージです。

■3月11日以降、世界は大きく変わってしまいました。
地震による福島第一原発事故によって、目には見えない放射能で汚染されてしまいました。
私達のいのちのもとである 食べもの、空気、水、大地までもが.....
ここ沖縄ではどこか遠くの出来事のように感じるかもしれません。
「はなれてるから大丈夫さー」と食べものなどに気を付けずにいるといつの間にか被爆していた、ということになりかねません。沖縄でも汚染された腐葉土が流通してしまったように、今後身近な食べもの、飲みもの、その他さまざまな形で放射能は私たちの生活に入り込んできてしまいます。
スーパーなどでは今までと何も変わらないかのように、たくさんのものが売られています。
「国が定めた基準値以下だから大丈夫って本当に大丈夫ねー?」
残念なことに国の基準値は私たちの命を守ってくれるものではありません。(例えば水道水の基準値はアメリカの 0.11 ベクレルに対し、日本では 3 月 17 日にそれまでの10 ベクレルから 300 ベクレルに引き上げられました。原発の排水の国際基準値 40ー90ベクレルを上回った水を子供が飲んでも大丈夫って!!)
体内に入り、内臓・筋肉・骨などに蓄積さえた放射性物質は放射線をずっと出し続けます。そして直接、細胞のDNAを切断し、様々な病気や障害を引き起こします。細胞分裂が活発なこどもたちは大人の 10 倍、胎児は 100 倍もの影響を受けてしまいます。
1986年のチェルノブイリ原発事故では、5年後からこどもの甲状腺ガンや白血病が急増しました。5年後10年後、こどもたちが笑顔でいられることを心より願います。
この先、こどもたちが悲しい思いをしないように、今必要なのは「知ること」。「安全です」という言葉だけでなく、「不安」をあおるだけでもない、「事実」を知って乗り越えるための「知恵と情報」が必要です。これからの時代をたくましく生きて行くために。
■【編集室より】
昨年11月、東京電力福島第一原発事故を機に沖縄に避難してきた人々と地元沖縄に住む人々とで、内部被曝など食の安全を考える団体「ティダノワ」が立ち上がりました。「ちいさな産直まるしぇ」も、共に食の安全を考え、少しでも応援できたらいいなと考えています。
ティダノワのブログは以下のアドレスからどうぞ。
http://tidanowa.ti-da.net/
■
2012年01月21日
森岡さんの野菜便りより3回
農家でもあり自給的生活者でもある森岡尚子さん。「産直まるしぇ」に届いた野菜便りをご紹介しています。今週で3回目になります。食べものと命を見つめています。
■ 畑しごと・・・外で体を動かすこと。 「森岡尚子さんの野菜便り」パート3
畑しごとは命を育てるしごとです。自然からたくさんのことを学びます。一粒の種から芽が出る。不思議!感動!そして収穫の喜び!美味しい!小さな鉢でもいいので是非種を蒔いてみてください。花もステキだけど何か食べられるものの種を。
畑しごとは体にもいい。外で体を動かすのは大切です。カルシュウムなどの栄養素は日光に当たって体を動かすことではじめて体に吸収されます。いくら栄養を沢山摂っても、部屋の中にいて体を動かさないと丈夫にはなりません。また、土には体にたまった毒素を吸い出してくれる効果もあります。はだしで土に触れると体が軽くなる!砂浜もいいねー。外で体を動かすと頭もスッキリするので勉強も、スラスラできるはず!
■クェーブー
沖縄のことばで食べものに恵まれるってこと。例えば「今日のおやつはケーキよ!」と言った瞬間「ハイサイー」と現れたり、「魚が釣れたー」ってときに丁度通りかかったり、タイミングよく美味しいものに恵まれるラッキーな人っているよねー。
クェーブーの人は食べものをとても大切にする人が多いのです。ご飯だって一粒もムダにはしません。神様ご先祖さまは見ているんだねー。それから、食べものを大切にする人はお金に困らないともいわれます。
食べものは私たちの命のもとであり命そのものです。大切に感謝していただくといいこと沢山あるはずよー!
■ある日の森岡さんちの野菜。モーイー、ささげ、きゅうりなど。

【編集室より】・・・森岡さんの住む東村高江地区はヤンバルの森に囲まれ清流が流れ静かで恵み豊かな土地です。しかし、森岡さんの圃場を尋ねて高江に行くと米軍のヘリコプターが低空で飛行し、地区に隣接する米軍北部訓練場ヘリパットで離発着の訓練を行なっています。大きな爆音で思わず耳を塞いでしまいました。高江の現実。次のHPが参考になりますのでご紹介します。
「ヤンバル東村 高江の現状」http://takae.ti-da.net/
■高江地区の集落に広がるヤンバルの森(通称ブロッコリーの森)


2012年01月07日
「森岡さんの野菜便り」パート2
先週に続けて、農家でもあり自給的生活者でもある森岡尚子さんの「産直まるしぇ」に届いた野菜便りをご紹介します。暮らしの豊かさを見つめ直します。
■私とつながる食べものと地球 「森岡尚子さんの野菜便り」パート2
何を食べるか、何を選ぶかというのは自分の心と体の為だけど、実は地球全体につながることなのです!例えば、遠くから食べものを運ぶもとは
それだけガソリンなどのエネルギーをたくさん使います(このことをフードマイレージが高いという)。その分、空や海が汚れます。だから、なるべく近くで作られた新鮮なものを食べることは自分にも地球にもよいですよー。
スーパーに行ったらいつでも食べものであふれています。世界中のどこも同じかというとそれは違います。日本のように食べものが余って捨ててしまう国もあれば、食べものが足りなくて死んでゆく人がいる国もあります。これは仕方のないことではなく、私たちが変えていけることです。
■森岡さんちの縁側。夏は涼しくて気持ち良い。自給的生活。

例えば、お肉を食べるときに考えてみよう。お肉のもとになるえさって何?お金持ちの国の人が食べているお肉のえさは、主に大豆やトウモロコシ。これらを食べものがなくて苦しんでいる人が少しでも食べられたら・・・。それから、その大豆などを栽培するためにアマゾンのジャングルなどが切り開かれているのです。お肉を食べるとき、そんなことを想って、欲張らないで少しずつ感謝していただこう!外国のえさをあんまり使わないで育てえ入る県産のお肉もあります。世界で起きている事実を知って、自分にも地球にも良いものを選ぶことで世界は少しずつ良くなっていく!
■水と私・・・自分とあらゆるものがつながっている、というのはとても大切で当たり前のことだけど、現代社会ではそのことを忘れがちです。私と食べものはつながっている。じやぁ私と水は?毎日飲む水。体の7割近くも占める水。水はどこからきてどこへ行く?やんばるの山から?排水溝から流れ出て、最後は海へ。その海の魚を私が食べるかも。海の水が水蒸気になって雨になって降ってくるかも。水を汚すってことは、結局は自分も汚れるってこと?だったら自分のためにも、水に住むいきもののためにも、使う洗剤も減らそうかな。水があまり汚れないものに変えようかな。そんなささやかな気づきと行動が世界を変えるんだ!
森岡さんの住む東村高江。森が深く静かな里山にへりパットはいらない!

2012年01月04日
森岡さんの野菜便りより
産直宅配「産直まるしぇ」をご利用いただき、誠に有難うございます。本年も引き続き、宜しくお願い申し上げます。
さて、新春企画として、農家でもあり自給的生活者でもある森岡尚子さんの「産直まるしぇ」に届いた野菜便りをご紹介します。森岡さんは夫の浩二さんと3名のお子さんとで東村高江で自給的に暮らし、農業を営んでいます。農薬や化学肥料を一切使わない自然農法です。
除草剤はもちろん使いません。草との戦いです。

【パート1】
■なぜ食べものは大切か? 「森岡尚子さんの野菜便り」より
食べものは命そのものであり、命のもとになってくれるものです。なぜ大切かというと私たちの心と体をつくるから。食べたものが私たちの血となり、骨となり、肉となり、髪となり、爪となる。それから体を温めたり、冷やしたり、体の調子を調えてくれます。体だけではなく心もつくる。食べたものによってホッとしたり、心が温かくなったり、逆にイライラしたり、怒りっぽくなったりするんだよー。食べるときの気持ちも大事。命ある食べのもにありがとうの気持ちでいただこう。そうすると食べものもも喜んで体も喜んで元気いっぱい!
■何をたべようか?
・「身土不二(しんどふじ)」・・・身(からだ)と土(大地・
土地)はひとつ。
・「不二不食(ふじふしょく)」・・・時(季節)にないものは
食べない。
私たちが暮すその場所で、その季節にできるものを食べることが大切。夏に出来るゴーヤーやきゅうりは身体を冷やしてくれる。冬に出来る大根や人参は、身体を温めてくれる。夏には夏に、冬には冬に暮す人の体に必要な野菜や野草が自然と生えてくるのです。自然の恵みとはありがたいですね。
それは、昔の人にとっては当たり前だったけど、現代では飛行機や船で遠い国から運ぶことが出来ます。運ぶ途中で痛まないように防腐剤や殺虫剤をかけることもあります。冬なのに暑い国のものをたくさん食べたり、農薬や添加物が入ったのを食べたり、そんなことが積み重なるとなんとなく元気が出なかったり、体が重かったり、体調不良の原因になってしまいます。
島の旬のものをいただいてちゃーがんじゅー!
*高江の手前に大きな橋から太平洋を望む。
2012年01月03日
2011年はお世話になりました。振り返り6大ニュース!
あっ、と言う間に1年が過ぎましたね。産直宅配「産直まるしぇ」にとっても大変早い1年でした。
そこで、今年一年の振り返りとして、産直6大ニュースをピックアップしました。
①産直宅配「産直まるしぇ」が4月にスタート!・・・今年4月11日(水)に約20名の会員さんからスタート。同時に、那覇市金城にパンと産直食材の店「ゆいマルシェ」も直営店として開店しました。
②東日本大震災と原発事故・・・大地震と大津波は、自然の脅威と放射能の恐ろしさを感じました。特に福島原発事故は放射能汚染により、野菜を始めとする食品の安全・安心を脅かしました。まるしぇ宅配では、関東のパルシステム生協で、放射能をサンプル検査した人参をお届けしました。関東の消費者から「産直まるしぇの沖縄産野菜をほしい」との要望は今もあります。
③大型台風で甚大な農産物被害に!・・・5・6・8月と、非常に強い台風が沖縄本島に襲来しました。特に5月末の台風2号はゴーヤー、ナーベーラー、オクラ等の夏野菜を壊滅状態にしました。タンカンも平年の半分以下の収穫見込みです。沖縄の農家さんにとっては大変厳しい1年になっています。
台風2号の被害で、全滅した吉田さんのピーマン。

④秋の異常気象!・・・秋の日照量は、観測史上最少記録となり、雨も平年の1.5倍近く降りました。その為、根腐れが多く発生し、平気気温が高かったために葉野菜を中心として害虫の発生が多く、食害を受けました。美味しいところは虫に食べられてしまい出荷できない秋でした。
⑤宅配会員さんが100名を超えました。・・・会員の皆様のおかげをもちまして、会員登録人数が100名を超えました。
⑥生産者も増えています。・・・会員さんが増えるのに比例し生産者の数も増えています。沖縄の野菜があるとき優先的にお届けし、地産地消を進めています。毎週、宅配会員の皆様がお野菜を購入し食べ続けることで、農家さんも安心して作付けし栽培に専念できるのです。
産直の基本的な考えに「作る側も食べる側も共に生活者」という考えが有ります。農家は食べる人の身になって安全で安心な農産物を育て、消費者は農家の身になることで食べ物や自然の大切さに気付くのです。そのことを、大事に産直宅配の野菜や食材をお届けして行きたいと考えています。
配送担当の上江洲克樹君です。愛車「まるしぇ号」でお届けします。
2012年01月03日
金城亨さんのキャベツ
産直まるしぇへ金城さんの農産物がお届けされるのは今回が初めてです。農地は9,000坪と広く、3名の従業員と一緒に農業を続けています。生産量を確保するために農薬を使用しますが、一般栽培の1/2以下に減らす栽培内容です。
主な農産物はキャベツを始め、なす、キュウリ、ミニトマト、ハンダマなどを栽培しています。地域のJAにも少し出荷していますが、今は独自の販売先への出荷が多くなりました。
■主力はキャベツ栽培です。沖縄のキャベツはこの11月下旬から出荷されますが、今年は日照量が不足しているため、キャベツが太らない(小玉)でいます。また、雨が多いため根腐れが多くなってしまいキャベツの品質にも影響しています。
■キャベツは6種類の品種を栽培しています。サラダ用にやわらかい品種「早取り」。とんかつなどの付け合せのセンギリ用は、集めの葉で弾力のある「秋徳」など。料理やお客さんに合わせたキャベツをお勧めしているそうです。
冬場は寒玉系。緑が濃くて葉が厚め。固めの食感で野菜炒めには最適です。

